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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.07.01 20:58
更新日: 2019.07.10 17:49

鈴鹿8耐でドゥカティのパニガーレV4Rは使用できず。2019年鈴鹿8耐エントリーリストの更新版が発表に

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MotoGP | 鈴鹿8耐でドゥカティのパニガーレV4Rは使用できず。2019年鈴鹿8耐エントリーリストの更新版が発表に

 鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは、7月25日~28日に開催する2018-2019 FIM世界耐久選手権(EWC)最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会の暫定エントリーリストの更新版を7月1日に発表した。

 2輪レースの真夏の祭典とも呼ばれる鈴鹿8耐。2019年は、18年ぶりにカワサキファクトリー(ワークス)が復活することや、ヤマハワークスがエースナンバー“21”の元祖となる1985年のテック21カラーを復刻させて戦うなど話題となっている。

カワサキのワークスチームから鈴鹿8耐に参戦するSBK王者、ジョナサン・レイ
カワサキのワークスチームから鈴鹿8耐に参戦するSBK王者、ジョナサン・レイ
ヤマハTECH21チームの復刻カラーをまとったYZF-R1
ヤマハTECH21チームの復刻カラーをまとったYZF-R1

 6月17日には鈴鹿8耐の暫定エントリーリストが発表され、参戦する70台のライダーラインアップがほぼ明らかとなった。さらに今回の発表されたエントリーリストでは、ドゥカティを使用するTeam de”LIGHT(チームディライト)の参戦マシンや、カワサキワークスチームのゼッケン番号などが発表された。

 鈴鹿8耐にドゥカティの最新スーパースポーツ、パニガーレV4Rを投入する予定だったTeam de”LIGHT(チームディライト)は、6月に発表されたエントリーリストではマシンがTBA(未定)となっていた。今回のエントリーリストでは使用マシンが明らかになったが、パニガーレV4Rではなく、2気筒エンジンを搭載するパニガーレRと記載。

ドゥカティの新スーパーバイク、パニガーレV4 R
ドゥカティの新スーパーバイク、パニガーレV4 R

 チームディライトのSNSによれば、2018年は参戦を見送り、新型のパニガーレV4Rで鈴鹿8耐に挑むべく準備を進めてきたという。そして2019年、チームディライトは開発してきたパニガーレV4Rで鈴鹿8耐出場権を得るための最後のトライアウトとなる鈴鹿選手権シリーズ第2戦鈴鹿サンデーロードレース参戦。それを制して出場権を獲得した。

 晴れて鈴鹿8耐への出場が決まったチームディライトだったが、新たな問題が発生したことをブログで報告。それはEWCのレギュレーションではパニガーレV4Rが出場できないというものだった。

 ドゥカティのパニガーレV4Rは国際モーターサイクリズム連盟(FIM)と日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)のホモロゲーションを受けており、スーパーバイク世界選手権(SBK)や全日本ロードレース選手権に出場することができる。

 しかし、EWCのマシンレギュレーションは市販車両でレースをするスーパーストックのものがベースとなっており、ホモロゲーションを受けていることに加え、車両価格が3万ユーロ(約368万円)を超えてはならないことになっている。

 EWCのプロモーターに確認したところ、パニガーレV4Rは欧州で3万9900ユーロ(約489万円)となっており、EWCのレギュレーションに合わないため出場できないとの回答があった。

 FIMは5月21日にEWCのレギュレーションに関するリリースを発行しており、そのリリースによれば、EWCもSBKで公認されているマシンのリストに基づき税金を含む4万ユーロ(約490万円)をマシンの上限価格にすることを発表している。しかし、このレギュレーションは2019-2020シーズンからの適用となるため、2018-2019シーズンの最終戦となる鈴鹿8耐には適応されない。

 パニガーレV4Rが使用できなくなったチームディライトは、現在、参戦マシンをパニガーレRに変更し、残り1カ月を切った鈴鹿8耐に向けて準備を進めているという。なお、同じくパニガーレV4Rで参戦する予定のBANNER RACING(バナーレーシング)のマシンはTBAのままとなっている。

 その他、更新版のエントリーリストでは18年ぶりに鈴鹿8耐に参戦するカワサキワークスチーム、Kawasaki Racing Teamが使用するゼッケンナンバーが明らかになった。

 カワサキ・レーシング・チームは、6月に行われたテストでゼッケン“11”を使用していたが、EWCに年間エントリーするチームSRCカワサキ・フランスが“11”を使用しているため、カワサキのワークスチームはゼッケンを“10”に変えて参戦する。

 また、TransMapレーシング with ACE CAFEから参戦を発表していた全日本ロードレース選手権ST600クラスに参戦する女性ライダーの平野ルナは、前回のエントリーリストには名前はなかったが、今回のエントリーリストで正式に名前が入っている。

 鈴鹿8耐は7月9~11日に行われる第1回公式合同テストを経て、7月25日からレースウイークを迎える。7月1日時点の鈴鹿8耐暫定エントリーリストは以下の通りだ。


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