7月5~7日にドイツのザクセンリンクで行われるMotoGP第9戦を前に、ホンダ、ヤマハ、スズキ、ドゥカティのファクトリーライダー6名と日本人ライダー、中上貴晶が意気込みを語った。
■LCRホンダ・イデミツ
●中上貴晶
「(オランダGPでの転倒により)ベストな状態ではありませんが、本当に厄介なクラッシュだったので(ケガがなくて)幸運でした。転倒時のビデオを見ました。非常に速い速度でのクラッシュだったので、多くの人が僕の状態を心配してくれましたが、僕は大丈夫です」
「重大なケガもなく、骨折もしなかったのは幸いでした。ただ、グラベルとクラッシュパッドで体を打った影響で、全身に痛みを抱えていますし、左足首の靭帯を少し痛めていてフレキシブルに動かすことはできませんが、バイクに乗る準備はできています」
「ドイツGPを終えれば夏休みに入るので、この3日間を乗り越える必要があります。 このグランプリが終われば休む時間ができるので、後半戦に向けて回復できると思います」
■チーム・スズキ・エクスター
●アレックス・リンス
「アッセンではいい仕事ができ、結果は転倒リタイアに終わったが、ポジティブなフィーリングは残っており、週末を通じてとても強く感じた」
「2連戦でドイツに迎えることをうれしく思うし、コースに戻ることを楽しみにしている。僕たちのマシンはタイトで狭いザクセンリンクに合っている。ラインが1本しかないから、オーバーテイクは難しいが、チャレンジする準備はできている」
●ジョアン・ミル
「ザクセンリンクでは、ここ数戦やってきたように改善し続け、少しよくなることを望む。アッセンから連戦となるのはその助けになるだろう。アッセンでは8位でフィニッシュしたにもかかわらず、フィーリングがよく、ペースもよかった」
「トップ10、トップ8でフィニッシュすることが今はたやすくなった。これはとてもいいことだ。ドイツでの目標はチームとともに頑張って、もう一度いい結果を残すことだ」
■ミッション・ウィノウ・ドゥカティ
●アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「コースレイアウトは僕たちのマシンのキャラクターに合っているわけではないが、レースはタイヤが重要な役割を持つだろう。マルケスだけじゃなく、たぶんヤマハもスズキも反時計回りでタイトなコーナーが多いザクセンリンクでは競争力があり、大勢の手ごわいライバルがいる。簡単なチャレンジではないと思う」
「いずれにしても、毎レース、ストーリーは異なるし、サーキットごとに前進して自分たちの仕事を進めるだけだ。去年はフィニッシュライン上でのタイム差は少なかったが、まだ改善の余地がある。集中して前半戦を前向きにフィニッシュしたい」
●ダニロ・ペトルッチ
「ザクセンリンクは僕たちのマシンにとって理想的なコースではないが、個人的には好きなコースだ。去年のレースではドゥカティ最上位で、表彰台まであとコンマ5秒だったから、今週末に向けてはポジティブだ」
「天候が変わりやすいが、リヤタイヤのマネージメントが重要になる。タイヤの左ショルダーの負担が大きいからね。目標は表彰台。常にトップグループでレースをすることで、ランキング上位をキープできるからだ。サマーブレイク前の最後のレースで、いい結果を残せば、いい気分でサマーブレイクに入ることができる。戦う準備はできているよ」