MotoGP第9戦ドイツGPは初日に2回のフリー走行がドイツのザクセンリンクで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が総合トップタイムを記録した。
6月30日に行われた第8戦オランダGPに続き、連戦での開催となるドイツGP。ザクセンリンクは現王者のマルケスが最高峰クラスに昇格した2013年から6年連続で優勝している得意なコースだ。2019年もマルケスがドイツGPで優勝した場合、マルケスは7年連続、2010年の125cc時代と2011年~2012年のMoto2時代の優勝も含めると10年連続でドイツGPを制することになる。
今大会も22名のライダーがエントリーしているが、ホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ・チーム)はオランダGPでの転倒で第6胸椎と第8胸椎を骨折したことにより欠場。代役としてHRC(ホンダ・レーシング)テストライダーのステファン・ブラドルが出場している。
ドイツGPのフリー走行1は現地時間の午前9時55分からスタート。天候は曇り、気温20度、路面温度25度のドライコンディションで45分間行われた。
ほとんどのライダーはフロントにソフトタイヤ、リヤにミディアムタイヤを選択してコースイン。開始5分ではマルケスが1分22秒420を記録してリーダーボードのトップに立つ。
マルケスはその後もタイムを更新。8分が経過したところでは1分22秒を切るをマークすると、その数周後に1分21秒464を記録した。
セッションが13分を経過したところでフランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)が8コーナーでスリップダウン。グラベルに体を強く打ち付けたが、その後立ち上がってオフィシャルのバイクでピットへと戻っている。
しばらくはマルケスのタイムを破るものは現れずセッションは進んでいく。セッションが残り1分を切ろうというところでファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が1分21秒390を記録してトップタイムを塗り替える。
トップに立ったクアルタラロは、そのままフリー走行1回目を制してセッション最速に。マルケスは0.074秒差の2番手。3番手には0.574秒差の1分21秒964をマークしたバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が続いた。
4番手は1分21秒967を記録したアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)。ここまでが1分21秒台のタイムを記録した。前戦オランダGPの決勝で激しい転倒を喫した中上貴晶は1分22秒415を記録し9番手だった。
なお、このセッション中にホンダのガレージではフレームのメインチューブをカーボンで包んだ新型シャシーと思われるマシンの姿も見られた。