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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.07.16 06:00
更新日: 2019.07.16 06:24

ドゥカティ、SBK第9戦アメリカで分かれた明暗。1年半ぶりの勝利に湧いたデイビス、左肩負傷のバウティスタ

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MotoGP | ドゥカティ、SBK第9戦アメリカで分かれた明暗。1年半ぶりの勝利に湧いたデイビス、左肩負傷のバウティスタ

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第9戦アメリカのレース2で、Aruba.it レーシング-ドゥカティのチャズ・デイビスが2019年シーズン初優勝を飾った。一方、チームメイトであり、シーズン序盤に破竹の勢いで勝利を積み重ねていたアルバロ・バウティスタは、3レースすべてでノーポイントに終わった。

 土曜日に行われたレース1、優勝を果たしたジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)に追随したのはデイビズだった。

「いいレースだったよ。グリッドではリヤにソフトタイヤを選択して、レース序盤にはいい感触を得ていた。終盤には安定性とグリップを欠き、レイに追いつくことはできなかった。けれど、結果には満足ているし、明日のレースに向けてもいい感じがある」と、レース1後、2位を獲得したデイビスは語った。

 日曜日に行われたスーパーポール・レースでは、オープニングラップでアレッサンドロ・デルビアンコ(アルティア・ミエ・レーシングチーム)とワイルドカード参戦のJ.D・ビーチ(アタック・パフォーマンス・エステンソン・ヤマハ)がクラッシュした際、マシンの破片がコース上に飛び散ったために赤旗中断。再開後のレースではレイの先行を許したものの、デイビスは再び2位でフィニッシュ。

デイビスは第9戦アメリカの3レースすべてで表彰台を獲得。後半戦に弾みをつけた
デイビスは第9戦アメリカの3レースすべてで表彰台を獲得。後半戦に弾みをつけた

 そして続くレース2で、ついにレイを抑えてレースをリードする。デイビスは少しずつレイに対して差を広げ、独走で優勝を飾った。

 デイビスにとって、2019年シーズン初優勝。2018年第3戦アラゴン以来、1年以上ぶりに表彰台の頂点に立った。2019年、MotoGPから移籍してきた新たなチームメイト、バウティスタが優勝を重ねるなか、2019年シーズンのデイビスは、ここまで優勝はもちろんのこと、表彰台に立つこともままならない状況が続いていた。

 第9戦アメリカを迎えるまで、デイビスが表彰台を獲得したのはわずかに3度。ともにドゥカティの新型パニガーレV4 Rを駆るバウティスタに、水を開けられていた。それだけに、よろこびもひとしおだ。

 デイビスは「この勝利は、僕にとって本当に大きな意味がある。これまで長い間、厳しい戦いを強いられてきたから」とよろこびを語る。

「最後に優勝したのは約1年半前。まだ勝つことができるのだろうか、とも思っていた。地道に、懸命に取り組んでいれば、遅かれ早かれ結果がついてくるのだと証明できた。今日みたいにね」

 デイビスは、フリー走行1回目で変更したセッティングがうまくいったのだと言う。しかしそれでも、レース2でレイに勝つことができるとは思っていなかったそうだ。

「正直なところ、勝てるペースがあると確信していたわけじゃなかった。ジョニー(レイ)のレース1でのペースはとても強くて安定していた。一方で、僕は(レース1で)タイヤ選択を間違った。この(レース2で選んだ)タイヤが違う結果をもらたすかどうか、わからなかったんだ」

「この結果でサマーブレイクに入れるのがうれしい」と、デイビスは前半戦最後のレースを最高の形で締めくくった。

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