2019年の鈴鹿8時間耐久ロードレースは7月26日、鈴鹿サーキットで金曜日のフリー走行が行われ、Red Bull Honda(高橋巧/清成龍一/ステファン・ブラドル)がトップタイムを記録した。
フリー走行は、8時30分から2時間のセッション。手元の集計では気温30度、路面温度39度のドライコンディションで走行が始まった。
開始早々にS-PULSE DREAM RACING・IAI(生形秀之/トミー・ブライドウェル/ブラッドリー・レイ)が130Rで転倒を喫し、開始3分で赤旗が提示される。このとき走行を行っていたのは生形だった。
セッションは6分後に再開。転倒を喫したS-PULSE DREAM RACING・IAIもコースへと入っていく。
序盤はKawasaki Racing Team Suzuka 8H(ジョナサン・レイ/レオン・ハスラム/トプラク・ラズガットリオグル)のレイが2分7秒309を記録し、リーダーボードのトップに立つ。
15分が経過したところでRed Bull Hondaの高橋巧が2分6秒台に突入。2分6秒090をマークしトップタイムを塗り替える。Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hも20分を経過したところで2分6秒台に入れてきた。
開始30分が経過したところでメビウスグリーン 八尾カワサキ(中本翔/中本郡/大久保光)がスプーンカーブで転倒。この時、マシンがクラッシュバリアに突き刺さったようで、クラッシュバリア修復作業のためにセッションは赤旗中断となる。ライダーは無事だったとのこと。
赤旗中断から8分後、セッションは再開。この時のコンディションは気温32度、路面温度43度だった。
セッションが1時間を経過しようというところでYAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行/アレックス・ロウズ/マイケル・ファン・デル・マーク)のロウズが日立オートモティブシステムズシケインで転倒。この時、ロウズは手首をひねったのか、立ち上がった時に右手首を抑えるしぐさを見せていた。
転倒したロウズは、再スタートを切ってピットイン。ライダーをマイケル・ファン・デル・マークに変えてコースインしていった。
1時間が経過すると厚い雲がサーキットを多い始め、転倒者も多くなり始める。セッションが残り30分を切ろうというところでAKENO SPEED・YAMAHA(南本宗一郎/稲垣誠)の転倒により、3度目の赤旗が提示される。この後、一部の箇所で雨粒が落ちるが、すぐに止んだ。
赤旗中断から12分後にセッションは再開。セッションも20分延長となる。その後、最後までトップタイムは更新されることなく、Red Bull Hondaがフリー走行を最速で終えた。
2番手は2分6秒900でKawasaki Racing Team Suzuka 8H、3番手は2分7秒201でMuSASHi RT HARC-PRO.Honda(水野涼/チャビ・フォレス/ドミニク・エガーター)が続いた。
YAMAHA FACTORY RACING TEAMは2分7秒567で4番手、YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING(加賀山就臣/渡辺一樹/シルバン・ギュントーリ)は6番手。世界耐久選手権(EWC)で現在ランキング3番手につけるF.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック/フレディ・フォレイ/マイク・ディ・メリオ)は7番手で終えている。
鈴鹿8耐ではレースウイーク中16本のタイヤコントロールが行われ、フリー走行ではユーズドタイヤで走行するチームもいるため、タイムはあまり参考にはならないが、9時55分から行われる公式予選に向けトップだったRed Bull Hondaは好調の様子だった。
フリー走行のタイム結果は以下の通り。