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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.07.28 22:01
更新日: 2019.07.29 00:14

鈴鹿8耐:トップ快走のカワサキが残り2分で悲劇。ヤマハが暫定優勝

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MotoGP | 鈴鹿8耐:トップ快走のカワサキが残り2分で悲劇。ヤマハが暫定優勝

 2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会の決勝レースは、残り2分でKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのジョナサン・レイが転倒を喫し赤旗終了に。レースは216周で成立し、この時点でトップとなったYAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀克行/アレックス・ロウズ/マイケル・ファン・デル・マーク)が逆転で暫定優勝となり、鈴鹿8耐5連覇を達成した。

 残り1時間となった鈴鹿8耐。この時トップを走っていたKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのレオン・ハスラムは183周を終えてピットイン。ライダーはハスラムからジョナサン・レイに代わり、3番手で最後のスティントへと向かう。

 アウトラップを終えたレイは猛烈な追い上げを見せ、前を走るYAMAHA FACTORY RACING TEAM(中須賀)とRed Bull Honda(高橋巧)を追う。残り45分を切ったところでは残りレイがファステストラップを更新した。

 187周を終えてRed Bull HondaとYAMAHA FACTORY RACING TEAMが同時にピットイン。Red Bull Hondaは高橋巧がダブルスティント。YAMAHA FACTORY RACING TEAMは中須賀克行からアレックス・ロウズに代えて、ファクトリー(ワークス)3チームが最終スティントへと入った。

 198周を終えた時点でのトップはRed Bull Honda。2番手に2秒939差でKawasaki Racing Team Suzuka 8H、3番手に21秒365差でYAMAHA FACTORY RACING TEAMが続く。

 残り40分を切ったところでKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのレイが再びファステストを塗り替え、Red Bull Honda高橋巧を猛追。ギャップは1秒差に縮まる。201周目に入るとレイがホームストレートで高橋巧をかわしてトップを奪取する。

 204周目、1コーナーに落下物がありDOG HOUSEがこれを踏んで転倒。その横すれすれをレイが通り過ぎ、あわや接触というシーンが見られた。

 残り30分を切ったところでスプーンカーブから徐々に雨粒が落ち始めたが、路面を降らすまでには至らない。

 レースは残り20分になろうというところでYAMAHA FACTORY RACING TEAMのロウズがペースアップ。2番手のRed Bull Hondaとの差を徐々に詰める。この時点でKawasaki Racing Team Suzuka 8HとRed Bull Hondaのさは23秒以上に開き、Red Bull HondaとYAMAHA FACTORY RACING TEAMの差は1秒以内に縮まった。

 211周目にはRed Bull HondaとYAMAHA FACTORY RACING TEAMが接近。S字コーナーでアレックス・ロウズが高橋巧をかわして2番手浮上。Red Bull Hondaは3番手に後退した。

 残り5分を切ろうというところでSuzuki Endurance Racing Teamのマシンから白煙が上がり1コーナー出口からスローダウン。ダンロップコーナー付近でマシンを止めた。ライディングしていたエディエヌ・マッソンは、マシンを押してピットへと戻ろうとする。

 この時オイルがまかれたと思われ、1コーナーからダンロップコーナー付近をスロー走行するライダーがいくつか見られた。

サーキットのビジョンに映し出されたジョナサン・レイの転倒シーン
サーキットのビジョンに映し出されたジョナサン・レイの転倒シーン

 残り2分を切ったところでトップを快走していたKawasaki Racing Team Suzuka 8Hのレイに悲劇が起きる。Suzuki Endurance Racing Teamがまいたオイルに乗ったのか、S字コーナーでレイがまさかの転倒。この転倒により即座に赤旗が掲示。そのままレースは終了となった。

 レースは216周で成立となり、この時トップを走っていたYAMAHA FACTORY RACING TEAMが暫定ではあるが優勝という形になり、ヤマハが鈴鹿8耐5連覇を果たした。2位はRed Bull Honda。3位はF.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック/フレディ・フォレイ/マイク・ディ・メリオ)という結果で2019年の鈴鹿8耐は幕を閉じた。

 なお、世界耐久選手権(EWC)のタイトルは11位でフィニッシュしたTEAM SRC KAWASAKI France(ジェレミー・ガルノニ/エルワン・ニゴン/デビッド・チェカ)が獲得。SSTクラスはTONE RT SYNCEDGE 4413(星野知也/渥美心/石塚健)がトップでフィニッシュした。

—–追記—–

 レース終了後の28日、21時50分頃、レースディレクションは、決勝レース暫定結果の変更を発表。Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hから抗議を受けたことにより、赤旗掲示1周前の順位を適応することになり、リザルトが改訂されKawasaki Racing Team Suzuka 8Hが暫定優勝となった。決勝暫定リザルトの改訂版はこちら。

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