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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.08.01 11:46
更新日: 2019.08.01 12:00

【MotoGPコラム】さらなる歴史を刻むマルク・マルケス。元チームメイトが明かす最大の強み

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MotoGP | 【MotoGPコラム】さらなる歴史を刻むマルク・マルケス。元チームメイトが明かす最大の強み

 イギリス在住のフリーライター、マット・オクスリーのMotoGPコラムをお届け。サマーブレイク前のMotoGP第9戦ドイツGPでは同グランプリで10連勝という記録を打ち立てた。そんなマルケスの強みとは何なのか。

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 マルク・マルケスは、サマーブレイク前の第9戦ドイツGPでさらなる歴史を刻んだ。特定のレーストラックで10回のポールポジションと優勝を達成したことは驚嘆すべきことだ。特にレースが予測不可能であることと、マルケスがシーズン中、決勝以外で頻繁に転倒を喫していたことを考えたら尚更だ。

 もちろん私たちはみな、なぜマルケスが反時計回りのコースでほぼ毎回優勝できるのかを知っている。マルケスは左コーナーを好む。なぜなら彼の人生でほとんどそうしてきたからだ。マルケスはダートのオーバルコースを走り回り、頭脳、右手首、臀部の3箇所と高速で回転するリヤタイヤを連結させているのだ。このテクニックこそ、マルケスがライバルのMotoGPライダーを目下のところ二流に見せている理由のひとつだ。

 その他の理由はフリー走行で明らかになった。マルケスは、短いが複雑なザクセンリンクで、ホンダRC213Vを走らせるなか、史上初の66度の傾斜角度記録を達成したのだ。

 マルケスは複数のクラスにわたって同じコースで10連勝を達成したが、これは史上最多記録ではない。そうであればよかったのだが。

マルケスは、ドイツGPで2010年の125ccクラスから10年連続ポール・トゥ・ウインという記録を樹立した。
マルケスは、ドイツGPで2010年の125ccクラスから10年連続ポール・トゥ・ウインという記録を樹立した。

 70回と半シーズンにおよぶグランプリレースにおいて、マルケスの記録を上回っている唯一のライダーはジャコモ・アゴスチーニだ。アゴスチーニは1966年から1973年にかけて、フィンランドのイマトラで500ccクラスと350ccクラスで、13連勝を上げている。

 また、マルケスのザクセンリンクでの勝利は、彼にとって最高峰クラスにおける49勝目だった。この勝利記録を上回る最高峰クラスのライダーは3人しかいない。54勝したマイケル・ドゥーハン、68勝したジャコモ・アゴスチーニ、89勝したバレンティーノ・ロッシだ。合計勝利数は75勝となり、史上4番目の成功を収めたバイクレーサーであるマイク・ヘイルウッドの記録まであと1勝に迫った。

■元チームメイトが語るマルケス最大の強み


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