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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.08.31 06:00
更新日: 2019.08.31 13:01

後半戦から存在感増す野左根と水野。4つ巴の争い予感させる全日本ロード岡山ラウンド

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MotoGP | 後半戦から存在感増す野左根と水野。4つ巴の争い予感させる全日本ロード岡山ラウンド

 全日本ロードレース選手権後半戦の緒戦もてぎを終え、その2週間後に開幕を迎えた第6戦。岡山ではファクトリーマシンを手に入れもてぎでJSB1000クラス初の表彰台を獲得した水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)とヤマハの次期エースを目指す野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が躍進を見せている。岡山大会ではこのふたりの戦いも見どころとなりそうだ。

 8月21日から2日間行われた岡山大会のレースウイークに向けた公開テストでは、野左根と水野涼が1分27秒台に入れるタイムを記録。初日は野左根が1分27秒785でトップとなり、2日目は水野が1分27秒686を記録してトップとホンダ、ヤマハの次期エース候補ふたりがトップタイムを分け合っていた。

 迎えたレースウイークの初日に行われたART合同走行は、朝にどしゃぶりの雨が降った影響でウエットからドライへと変わっていくコンディション。野左根、水野は午前のセッションでは走行を見送り、午後のセッションから走り始めた。その午後のセッションで野左根が唯一1分27秒台に入れる1分27秒932を記録し、初日を総合トップで終えた。

岡山ラウンドの初日を総合トップで終えた野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
岡山ラウンドの初日を総合トップで終えた野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

「(ART合同走行の)1本目は天候が悪くて走りませんでした。2本目も序盤に雨が降ったりして、グリップはあまりよくなかったのですが、集中して乗り出しからタイムも出ました」と話すのは野左根。「先週(公開テスト)も走り込めたので、大きくセットは変えず、初日はロングランと微調整という感じで非常に良い形でこれていると感じています」と公開テストからの好調を見せていた。

「去年は優勝できていませんし、今年も表彰台は3位だけという状況です。今回は限りなく優勝に近いという手ごたえがあります。岡山では本気で優勝を狙っていきたいです」

 一方の水野は、公開テストでは1分27秒台に入れたものの、ART合同走行では1分29秒772で総合9番手とレースウイークではタイムが伸びなかった。

初日は総合9番手で終えた水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)
初日は総合9番手で終えた水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)

「朝まで雨が降ったり、2本目もセッション序盤に少し雨が降っていたのでテストとはコンディションが変わり、それにうまくバイクが合わなかった。その差が大きく出てタイムが下がってしまいました」と水野は初日を振り返る。

「残り2日間は天気が良い方向に転がる予報ではあるので、今日のリザルトは気にしていません。テストから比べるとタイムが落ちてしまいましたが、それはコンディションの影響なので原因もあきらかです」

「(公開テストから)セッティングは大きく変わっていませんが、それ以上に周りと使っているタイヤが違うのもあり、今日のコンディションでは自分より上位の人たちのタイヤが合っていたんだろうなと感じています。逆にテストのときは自分のタイヤが合ってたんだと今日とテストを比べて思いました」

「明日がどうなるかわかりませんが、仮に今日と同じコンディションだった場合でも対策はあるので、後はセッティングの合わせこみだけです」

■お互いを意識し高め合うふたり


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