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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.09.19 17:46
更新日: 2019.09.19 18:04

MotoGP:Moto3初優勝の鈴木竜生が選んだ世界を目指す独自のルート

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MotoGP | MotoGP:Moto3初優勝の鈴木竜生が選んだ世界を目指す独自のルート

 MotoGP第13戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPのMoto3クラスで鈴木竜生がグランプリ初優勝を達成した。鈴木は1997年生まれの21歳。グランプリレギュラー参戦5シーズン目、84戦目の初優勝だった。

 2019年シーズンのMoto3クラスには5人の日本人ライダーが参戦している。鈴木を除く、鳥羽海渡、佐々木歩夢、真崎一輝、小椋藍の4人はいずれも2000年生まれの同級生(小椋のみ2001年1月生まれ)で、74ダイジロウ、ミニバイクレースを同世代のライバルとして走り、アジア・タレントカップから、Moto3ジュニア世界選手権、レッドブルMotoGPルーキーズカップを経て、世界グランプリフル参戦を果たしている。

 鳥羽、佐々木、真崎、小椋より3歳年上の鈴木は4歳のときにポケバイでレースを始めた。レース好きの父親の影響を受けて始めたレース活動だったが、家から近いサーキットに毎日練習に通う生活はあまり好きではなかったそうだ。小学4年生までポケバイレースに参戦した後は、中学3年生までミニバイクレースに参戦し、頭角を現した。

 そして、ロードレースへのステップアップを控えた中学3年生のときに、世界チャンピオンのケニー・ロバーツと原田哲也に出会ったことが、鈴木のレースへの取り組みを変える。その年の暮れには、アメリカのケニーランチでのトレーニングに参加。高校生になった2013年にはロードレース地方選手権のもてぎ選手権、筑波選手権、SUGO選手権のJ-GP3クラスに参戦。もてぎと筑波では佐々木がライバルだった。

 そして、2013年シーズン後半にはスペイン選手権(CEV)の終盤2戦にスポット参戦すると、2014年からCEVのMoto3クラスにレギュラー参戦する。2014年はアジア・タレントカップが始まった年で、鳥羽と佐々木はアジアから世界をめざす道を選んだが、鈴木はスペインから世界をめざす独自のルートを選択した。

鈴木竜生
鈴木竜生

 2014年のCEVのMoto3は、GP仕様のファクトリーマシンが参戦を始めたシーズンで、市販レーサーで参戦した鈴木は善戦、2レースでポイントを獲得した。そして、2015年シーズンに向けて、所属していたフランスのCIPチームの世界グランプリMoto3クラスのシートが空き、鈴木は2015年には世界グランプリMoto3クラスにレギュラー参戦のチャンスをつかむ。

■デビュー5年目でつかんだ初優勝


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