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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.10.14 12:40
更新日: 2019.10.14 13:16

SBKアルゼンチン:王者レイが2勝飾る。レース1では路面状況の悪さを理由に清成を含む6名が参戦せず

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MotoGP | SBKアルゼンチン:王者レイが2勝飾る。レース1では路面状況の悪さを理由に清成を含む6名が参戦せず

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第12戦アルゼンチンがサーキット・サンファン・ビリクムで行われ、レース1はアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)が優勝。スーパーポール・レースとレース2ではジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が連勝を飾った。

 スーパーポールでは、バウティスタがポールポジションを獲得。マイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)が2番手、前戦フランスで年間チャンピオンを決めたレイが3番手に並んだ。

 第12戦アルゼンチンは、初日からサーキット・サンファン・ビリクムの汚れによる路面状況の悪さが指摘されていた。モリワキ-アルティア・ホンダ・チームの清成龍一とレオン・キャミア、GRTヤマハ・ワールドSBKのマルコ・メランドリとサンドロ・コルテセ、チャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、ユージン・ラバティ(チーム・ゴーイレブン)の6名が、こうした路面状況を理由にレース1の参戦をキャンセルしている。また、スーパーポールで転倒し、左手を負傷したロリス・バズ(テンケイト・レーシング)もレース1を欠場した。

■レース1:バウティスタがトップを守って最後は独走優勝。レイは2位フィニッシュ

 レース1は気温31度、路面温度45度のドライコンディションで行われた。上記のように7名のライダーがレースを欠場したため、実際にグリッド上に並んだのは12名のライダーだ。好スタートを切ったのは、ファン・デル・マークで、ホールショットを奪う。しかしそのファン・デル・マークをレイがオーバーテイク。さらにバウティスタがレイを交わすという、オープニングラップから激しいトップ争いが繰り広げられた。

 オープニングラップはトップがバウティスタ、2番手がレイ、3番手がファン・デル・マークで、4番手がトプラク・ラズガットリオグル(ターキッシュ・プセッティレーシング)。ここまでがトップ集団となって、レースをけん引する。

 2周目には、ラズガットリオグルがファン・デル・マークを交わして3番手に浮上。トップのバウティスタと2番手のレイを追う。この周の終盤にはレイがバウティスタに迫り、オーバーテイクを仕掛けようとするシーンもあったが、バウティスタがポジションを守った。トップ集団を形成する4台は僅差のまま、周回を重ねていく。

トップ争いを展開するレイとバウティスタ
トップ争いを展開するレイとバウティスタ

 7周目、バックストレートでレイがバウティスタに並びかける。しかしここでもバウティスタがトップを堅守。バウティスタとレイはテール・トゥ・ノーズのトップ争いを展開する。その約0.5秒後方に、3番手のラズガットリオグル。このころになると、4番手のファン・デル・マークは次第にトップ集団から遅れはじめていた。

 トップをキープするバウティスタは、10周目にはファステストラップを記録。このあたりから、3番手のラズガットリオグルがトップ争いから脱落する。さらにバウティスタはその翌周11周目にもファステストを叩き出し、2番手のレイは次第にバウティスタに水を開けられていった。

 12周目以降には、バウティスタは完全に独走態勢を築いた。バウティスタはそのままトップを守り切り、第10戦ポルトガルのレース2以来の優勝を飾った。中盤以降、バウティスタに差を広げられたレイは、残り3周でラズガットリオグルに迫られた。しかしそのポジションを明け渡すことなく2位でフィニッシュ。3位はラズガットリオグルが獲得している。

 4位はファン・デル・マークで、アレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム)とレオン・ハスラム(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)によって争われた5位はロウズが制し、6位にハスラムが入った。

 路面状況が懸念されるなかで行われたレース1であったが、結果的に転倒者はゼロ。12名のライダーすべてが完走を果たした。

■SBK第12戦アルゼンチン レース1順位結果(21周)

Pos. No. Rider Team/Machine Time/Gap
1 19 A.バウティスタ Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) 35’38.957
2 1 J.レイ カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 1.562
3 54 T.ラズガットリオグル ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR) 3.327
4 60 M.ファン・デル・マーク パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 16.996
5 22 A.ロウズ パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) 22.535
6 91 L.ハスラム カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) 25.840
7 66 T.サイクス BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 31.928
8 81 J.トーレス チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR) 41.819
9 36 L.メルカド オレラック・レーシングVerdNatura(カワサキZX-10RR) 46.835
10 52 A.デルビアンコ アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR) 1’03.500
11 28 M.ライターベルガー BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) 1’13.699
12 21 M.ルーベン・リナルディ バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R) 3 Laps
NS 50 E.ラバティ チーム・ゴーイレブン(ドゥカティパニガーレV4 R) スタートせず
NS 33 M.メランドリ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) スタートせず
NS 23 清成龍一 モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) スタートせず
NS 11 S.コルテセ GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) スタートせず
NS 7 C.デイビス Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) スタートせず
NS 2 L.キャミア モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) スタートせず

■スーパーポール・レース:全19名のライダーが参戦。レイが独走優勝を飾る


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