MotoGP第16戦日本GP Moto2クラスの決勝レースがツインリンクもてぎで行われ、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が優勝。母国GPに挑んんだ長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)はスタートの1コーナーで他車と接触し、1周できずにレースを終えた。
予選でポールポジションを獲得したのはマリーニ。2番手はアウグスト・フェルナンデス(FLEXBOX HP 40)、3番手はロレンソ・バルダッサーリ(FLEXBOX HP 40)というフロントロウだった。
予選で16番手の長島はサイティングラップ中にトラブルがあったようで、一度マシンをピットへと戻した。ウォームアップラップには出走することができたため、最後尾の33番グリッドにつくことができた。
気温23度、路面温度30度のドライコンディションで迎えた決勝。ホールショットを決めたのはポールスタートのマリーニ、2番手フェルナンデス、3番手バルダッサーリの並びで1コーナーを抜けていく。33番グリッドからスタートした長島だったが、1コーナーでルーカス・トゥロヴィッチ(Kiefer Racing)と接触し転倒。再スタートは切れずリタイアとなり、母国GPを早々に終えてしまった。
1周目を終え、マリーニはトップを維持。2番手フェルナンデス、3番手バルダッサーリと続く。2周目では5コーナーでフェルナンデスが膨らみ、その隙にバルダッサーリが2番手を奪取。フェルナンデスは、同じタイミングでソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)にもかわされ4番手に後退する。
4周を終えると、マリーニとバルダッサーリが徐々に抜け出し始める。後方からは7番グリッドから追い上げてきたトーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)が7周目を終えて4番手に上がると、その次の8周目4コーナーでチャントラをかわして3番手に浮上する。その後もルティの勢いは衰えず、9周目にはV字コーナーでバルダッサーリを交わして2番手に上がった。
トップグループはマリーニ、ルティ、バルダッサーリの3台に絞られる。レース折り返しとなる11周目に入るとルティがV字コーナーでマリーニをかわしてトップを奪取した。
11周を終えたルティはペースを上げて2番手のマリーニを引き離しにかかる。マリーニはこれに離されまいとペースを上げて食らいつくが、3番手のバルダッサーリはトップ2台についていけず、徐々に離されていく。
ルティ、マリーニのトップ争いはしばらく膠着状態に。2台は1秒以内の差で周回を重ねていった。
レースが動いたのは残り2周。マリーニが7コーナーでインをついてルティをかわしトップを奪取する。2番手に下がったルティは引き下がらず、そのままファイナルラップへ。
ルティはマリーニの後方につけぴたりとつけるが、マリーニは最後までポジションを守り切ってチェッカー。マリーニが日本GPを制し、2019年シーズン2勝目を挙げた。ルティは0.560秒差の2位でレースを終えた。
3番手争いは終盤、後方から追い上げてきたホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)とバルダッサーリの戦いとなり、21周目のV字コーナーで勝負を仕掛けたマルティンがバルダッサーリを交わしてそのままチェッカー。マルティンが3位、バルダッサーリは4位となった。