【順位結果】2019MotoGP第19戦バレンシアGP Moto3クラス決勝

　MotoGP第19戦バレンシアGP Moto3クラスの決勝がリカルド・トルモ・サーキットで行われ、セルジオ・ガルシア（Estrella Galicia 0,0）が優勝した。鈴木竜生（SIC58 Squadra Corse）は最後まで表彰台争いを繰り広げ、4位でフィニッシュした。

　Moto3のグリッドは変更が生じた。予選中のスロー走行がペナルティの対象となり、鳥羽海渡（Honda Team Asia）、小椋藍（Honda Team Asia）を含む8名のライダーがグリッド降格やピットレーンスタートのペナルティを受けたためだ。この結果、予選Q1で7番手タイムを記録した鳥羽は25番グリッド、同じく11番手タイムを記録した小椋は28番グリッドとなった。

　また、サイティングラップ中にアロン・カネト（Sterilgarda Max Racing Team）と、右手に骨折を抱えながら出場している佐々木歩夢（Petronas Sprinta Racing）が転倒。カネトの転倒によりコース上にオイルが撒かれたことから、スタートディレイとなり、約11分遅れでレースが始まった。

　しかしスタート直後、トップが3周目に入ったところで、11コーナーにて多重クラッシュが発生。ニッコロ・アントネッリ（SIC58 Squadra Corse）などを含む5台が転倒を喫し、このクラッシュにより赤旗が提示。レースは一時中断された。

　約20分後、レースはクイックスタートで再開。周回数は15周で、1度目のスタート時のグリッド順でリスタートとなった。

　2度目のスタートで、8番グリッドからスタートした鈴木が5位に浮上。鈴木は1度目のレースでも赤旗が提示されるまで2番手付近を走行していた。鈴木は2周目には3番手にポジションを上げると、トップ集団でのレースを展開する。

　このレースでは、序盤からトップ集団がしぼられ、マルコス・ラミレス（Leopard Racing）やアンドレア・ミーニョ（Bester Capital Dubai）、カネトなど6台によってトップ争いが展開された。

　4周目の4コーナーではチャンピオンであるロレンツォ・ダラ・ポルタ（Leopard Racing）を含む4台が絡むクラッシュが発生。レースはそのまま続行されている。

　レース終盤になると、次第にそのトップ集団が膨らみ始め、8台ほどの集団になる。このころには序盤にレースをけん引していたラミレスに代わり、ワイルドカード参戦であるザビエル・アルティガス（Leopard Impala Junior Team）がトップを走行。鈴木は4番手付近をキープする。

　最終ラップ、ミーニョがトップに立ち、ガルシア、アルティガス、そして鈴木、サラッチュの5台によって優勝争いが展開された。鈴木は3番手で最終コーナーを迎えたが、ここでアルティガスに交わされ4位フィニッシュ。

　優勝したのはわずか0.005秒先行してコントロールラインに飛び込んだガルシア。グランプリデビューシーズンの16歳のスペイン人ライダーが、最終戦で初優勝を飾った。2位はミーニョ、そしてワイルドカード参戦のアルティガスが3位を獲得した。　

■MotoGP第19戦バレンシアGP Moto3クラス決勝順位結果（15周）※再開後のレース周回数

天候：晴れ ところどころくもり　路面：ドライ