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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.12.14 17:26
更新日: 2019.12.15 04:26

2019年の国内二輪王者が集結。本田宗一郎と吉村秀雄が第2回殿堂顕彰者に選ばれる

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MotoGP | 2019年の国内二輪王者が集結。本田宗一郎と吉村秀雄が第2回殿堂顕彰者に選ばれる

 12月14日、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は大手町・日経ホールで二輪の全日本選手権ランキング認定表彰式『MFJ MOTO AWARDS 2019(モト・アワード2019)』を開催。国内主要シリーズのチャンピオンたちが表彰された。

 モト・アワード2019は、MFJが開催する二輪の全日本選手権におけるランキング認定表彰式だ。各カテゴリーのランキング上位3名に加え、ルーキー・オブ・ザ・イヤー、自由民主党モータースポーツ振興議員連盟会長杯、世界選手権参戦功労賞などの表彰が行われる。

 表彰式では、まず2019年の6月からMFJ会長になった鈴木哲夫氏があいさつ。2019年の各カテゴリーを振り返り、2020年シーズンについての展望などを述べた。

 鈴木氏のあいさつ後、MFJモーターサイクルスポーツ殿堂の顕彰式が行われた。MFJモーターサイクルスポーツ殿堂は2018年から設立せれ、ライダーだけでなく二輪レースに貢献した功労者、技術・指導者も選ばれる。第1回は1961年のロードレース世界選手権の西ドイツグランプリで日本人として初めて優勝した高橋国光氏と1963年のマン島TTレースで日本人で初めて優勝した伊藤光夫氏のレジェンドライダーが選ばれた。

MFJモーターサイクルスポーツ殿堂に選ばれた本田宗一郎氏と吉村秀雄氏
MFJモーターサイクルスポーツ殿堂に選ばれた本田宗一郎氏と吉村秀雄氏

 第2回は功労者、技術・指導者部門の顕彰が行われ、日本の二輪レース界を築き上げてきた本田宗一郎氏と吉村秀雄氏のふたりが選ばれた。

 ホンダの創始者である本田氏は、1959年に日本メーカーとして初めてロードレース世界選手権マン島TTレースに挑戦し、1966年には当時のクラスをすべて制覇するという偉業を達成した。また、1962年に国内初の本格的国際サーキットである鈴鹿サーキットを造り、1963年にはロードレース世界選手権を日本に誘致するなど、国内二輪モータースポーツを飛躍的に発展させた。

 一方、吉村氏はオートバイ・自動車部品メーカーであるヨシムラの創始者で、日本の二輪モータースポーツの黎明期からエンジン・マシンチューニングに取組み、日本のみならず海外のレースでも活躍した。また、研究・開発から得た知識、技術を広く開示し、多くのコンストラクターチューナーを育成。またレーシングコンストラクターの地位確立にも貢献した。

顕彰式には本田氏の長女である尾形恵子さんと吉村氏の妻である吉村直江さんと長男の吉村不二雄さんが登壇した
顕彰式には本田氏の長女である尾形恵子さんと吉村氏の妻である吉村直江さんと長男の吉村不二雄さんが登壇した

 顕彰式には、本田氏の長女である尾形恵子さんと吉村氏の妻である吉村直江さんと長男の吉村不二雄さんが登壇し、それぞれ記念のクリスタルトロフィーと花束が贈呈された。

 顕彰式の後は、チャンピオン含め各シリーズのトップ3ライダーがエンデューロ、スーパーモト、スノーモビル、トライアル、モトクロス、ロードレースの順に表彰された。

 ロードレースでは、JSB1000クラスチャンピオンの中須賀克行、ランキング2位の高橋巧、ランキング3位の野左根航汰に加え、JSB1000クラスのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した岩戸亮介、そしてJ-GP2、ST600、J-GP3、MFJ CUP JP250 の上位3名がランキング認定証とメダルなどを受け取った。

JSB1000クラスチャンピオンの中須賀克行(中)、ランキング2位の高橋巧(左)、ランキング3位の野左根航汰(右)
JSB1000クラスチャンピオンの中須賀克行(中)、ランキング2位の高橋巧(左)、ランキング3位の野左根航汰(右)

 JSB1000クラスチャンピオンとして表彰された中須賀は「ライバルの高橋巧選手が非常に強力で、切磋琢磨しながらレースを盛り上げられたと思っています。そのなかで自分がチャンピオンとして来れたことはうれしいですし、2020年以降もロードレースを盛り上げらるように頑張りたいです。一年間ありがとうございました」とコメントした。

 世界選手権参戦功労賞には、2018-2019 FIM世界耐久選手権(EWC)でシリーズランキング2位を獲得したF.C.C. TSR Honda FranceとFIMトライアル世界選手権でシリーズランキング3位を獲得した藤波貴久、FIMトライアル-Eカップでランキング2位を獲得した黒山健一、そしてFIMトライアル・デ・ナシオンで2位を獲得した日本チーム(黒山健一/小川友幸/藤波貴久/小谷桃徹チームマネージャー)が選ばれ、それぞれ賞を受け取った。

 海外参戦功労賞ではイデミツ・アジア・タレント・カップでシリーズチャンピオンを獲得した西村硝とシリーズランキング2位の松山拓磨が表彰された。

世界選手権参戦功労賞を受賞したFIMトライアル・ディ・ネイションの日本チーム(黒山健一/小川友幸/藤波貴久/小谷桃徹チームマネージャー)
世界選手権参戦功労賞を受賞したFIMトライアル・ディ・ネイションの日本チーム(黒山健一/小川友幸/藤波貴久/小谷桃徹チームマネージャー)
会場に飾られた各カテゴリーのチャンピオンマシン
会場に飾られた各カテゴリーのチャンピオンマシン
中須賀克行のYZF-R1
中須賀克行のYZF-R1
中須賀克行のYZF-R1のフロントにはチャンピオンゼッケンが掲げられる
中須賀克行のYZF-R1のフロントにはチャンピオンゼッケンが掲げられる
懇親会で乾杯の音頭をとるトライアルの日本チーム
懇親会で乾杯の音頭をとるトライアルの日本チーム


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