スーパーバイク世界選手権(SBK)の2020年シーズンに向けたへレステストが1月22日からスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開幕した。このテストからホンダのファクトリーチーム、Team HRCが登場。初日はレオン・ハスラム(Team HRC)がトップタイムをマークしている。
2020年になって初のテストとなるへレステストには、Team HRC、Kawasaki Racing Team WorldSBK、ARUBA.IT Racing – Ducati、PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM、BMW Motorrad WorldSBK Team、GRT Yamaha WorldSBK Junior Team、Ten Kate Racing Yamaha、BARNI Racing Team、Motocorsa Racing、ORELAC Racing VERDNATURA、Team GoEleven Ducati、Nuova M2 Racing、Brixx Performance Ducatiの13チームが参加している。高橋巧を擁するMIE Racingとチャビ・フォレズ(Kawasaki Puccetti Racing)は今回のテストに参加していない。
初日は激しい雨が降り、ウエットコンディションでの走行となった。また、多くのクラッシュが発生し、4度の赤旗が提示される場面もあったという。
そんななか、トップタイムを記録したのはハスラムだった。ハスラムの合計周回数は14周と少なかったが随所でリーダーボードのトップに立ち、ウエットコンディションのなか1分52秒149を記録。初日を最速で終えた。
2番手に入ったのはマイケル・ファン・デル・マーク(PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM)。ファン・デル・マークは昼ごろに1コーナーでクラッシュを喫したが、35周を周り、28周目に1分52秒180をマークした。3番手は1分52秒213ヤマハのインディペンデントチームに所属するギャレット・ガーロフ(GRT Yamaha WorldSBK Junior Team)がつけている。
アップデート版のシャシーとエンジンパーツを搭載したドゥカティ・パニガーレV4 Rを使用して走行したスコット・レディング(ARUBA.IT Racing – Ducati)は、47周を周回し、34周目に1分52秒508を記録し4番手で初日を終えた。一方、チームメイトのチャズ・デイビス(ARUBA.IT Racing – Ducati)は2度のクラッシュを喫し周回数は8周のみ。2周目に記録した1分58秒684で16番手につけた。
BMW勢はドライコンディションでアップデートされたシャシー、スイングアームをテストする予定だったが、ウエットコンディションのため試すことはできず。最速はトム・サイクス(BMW Motorrad WorldSBK Team)の1分53秒097で6番手だった。チームメイトのユージン・ラバティ(BMW Motorrad WorldSBK Team)は1分56秒015をマークし13番手で終えた。
ディフェンディングチャンピオンのジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)は初日は走行しないことを選択。チームメイトのアレックス・ロウズはカワサキZX-10RRに慣れるために走行を行い、32周を回って15周目に1分56秒015を記録して7番手だった。
トプラク・ラズガットリオグル(PATA YAMAHA WORLDSBK OFFICIAL TEAM)は、ヤマハYZF-R1に適応する目的で20周を周回し、19周目に1分53秒494で8番手。ハスラムのチームメイトであるアルバロ・バウティスタ(Team HRC)は、早朝に6コーナーで転倒を喫すると午前中はしばらくガレージで待機。午後には走行を再開し、1分54秒824を記録して10番手でテストを終えた。
SBKへレステスト初日の非公式タイム結果は以下の通り。