2月6日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦するチーム・スズキ・エクスターは、2020年型のGSX-RRを発表した。
2019年シーズンは、第3戦のアメリカズGP、第12戦のイギリスGPでアレックス・リンスが優勝し、2015年のMotoGP参戦から大きな躍進を果たしている。
2020年、スズキのレース活動は60年目を迎え、チーム・スズキ・エクスターはこの節目となる年に参戦マシンGSX-RRのカラーリングを一新。ブルーにスレートシルバーを組み合わせ、スズキの60年代の輝かしいレースでの歴史を想起させるイメージにしたという。
2020年シーズンのチーム・スズキ・エクスターはふたりの若きスペイン人ライダーを擁し2019年に引き続き2台体制で参戦する。
アレックス・リンスは、2019年の年間ランキング4位、そして2度の勝利を含む、11度のトップ5フィニッシュを果たし、MotoGPにおけるトップライダーの地位を確立。
ジョアン・ミルは、ルーキーシーズンの2019年に10度のトップ10フィニッシュ、オーストラリアGPでのベストリザルト5位を獲得した新鋭気鋭の若手ライダーだ。
プロジェクトリーダーの佐原伸一氏は、2019年シーズンを「我々が他のチームに対してどれだけ戦えるかという重要な情報を得ることができた」と振り返った。
「2度の勝利を含めてポジティブなリザルトも何度かありましたし、我々のポテンシャルがより良い成績につなげられる実感を持つこともできました。レース活動60年目という節目を迎え、更なる結果を追求することが2020年シーズンの目標です」
テクニカルマネージャーの河内健氏は、「今年のフェアリングには、我々の長いレース界での歴史が込められています。黎明期の頃から、スズキのDNAは良いベース諸元を作り、そこからこつこつと着実な技術的向上を重ねることにありました」
「このやり方は、近年のMotoGPでも表彰台獲得や優勝などの結果となって表れたと思いますし、将来的にも機能するものだと思っています。現在すでに、新エンジンの開発を終えており、この仕様が、シーズン前のセパンとカタールでのテストのベースとなる予定です」と語っている。
チームマネージャーのダビデ・ブリビオは、「今年はスズキのレース活動60年目という特別な年なので、スズキの皆さん、そしてファンの前で頑張ろうと、モチベーションも上がっている」と抱負を語っている。
2020年シーズン、チーム・スズキ・エクスターで戦うリンスとミルのふたりのライダーが昨年の振り返りと2020年の目標を語った。