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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.02.08 06:56
更新日: 2020.02.10 18:08

MotoGP:2020年シーズン最初の公式テストがセパンで開幕。オフシーズン中に右肩手術のマルケスは12番手でスタート

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MotoGP | MotoGP:2020年シーズン最初の公式テストがセパンで開幕。オフシーズン中に右肩手術のマルケスは12番手でスタート

 MotoGPの公式テストがマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、2020年シーズンに向けて各ライダーがテストを実施。トップタイムはファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)。ディフェンディングチャンピオンのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)はオフシーズン中に右肩を手術して回復途中の状態で、テスト初日は12番手というタイムで終えている。

 2020年に入って初の公式テストとなったセパンテストは、先行して2月2日から4日にかけてシェイクダウンテストが行われた同地で、2月7日現地時間10時からスタートした。気温、路面温度ともに公式発表はないが体感気温は30度を超えていたとみられ、歩いているだけでも汗が噴き出す天候だ。

 テストにエントリーしたのは、2020年シーズンのレギュラーライダー21名。アンドレア・イアンノーネ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)は、ドーピング検査で禁止薬物が検出されたことで暫定的資格停止処分を受けているため参加しておらず、代わりにロレンツォ・サバドーリが招集されている。

 また、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)を含む各メーカーのテストライダー、中須賀克行(ヤマハ)、野左根航汰(ヤマハ)、津田拓也(スズキ)といった日本人テストライダーもテストのエントリーリストに名を連ねた。

 テスト開始早々の10時にクアルタラロ、アレックス・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)などがコースイン。マルク・マルケスは10時30分すぎから走行を行った。

 2019年11月末に右肩の手術を受けたマルク・マルケスは2019年のスペイン・バレンシアで行われた公式テスト2日目にお目見えしたフェアリングを装着したマシンで37周を走行し、最終的にトップのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)より約0.7秒差の1分59秒676で12番手タイム。右肩の感触について「思っていたよりも悪かった」と語った。

2020年型ホンダRC213V
2020年型ホンダRC213V

 2019年シーズンのオーストラリアGP以降を欠場し、こちらも右肩を手術、リハビリに専念してきた中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は、この日が実に2019年日本GP以来のMotoGPマシンによる走行。中上はテスト開始から30分をすぎたころに2019年型ホンダRC213Vにまたがり、2020年に向けたテストをスタートした。

 中上は初日テストを31周で終了。各チームがいったん走行を切り上げたランチブレイク中の14時30分ごろに降った通り雨により、路面状況が悪い方に変化したという。中上は夕方に一度、走行を行ったが、こうした状況を鑑みてテストを切り上げた。気になる右肩の影響は、実際に走ってみて「60パーセントに届かないくらい」のパフォーマンスだとコメントしている。

2019年の日本GP以来、MotoGPマシンでの走行となった中上
2019年の日本GP以来、MotoGPマシンでの走行となった中上

 通り雨がすぎ、路面が再びドライとなった16時以降、若手ライダーやサテライトチームのライダーを中心に多くのライダーがコースイン。ほどなくして、ファクトリーライダーたちの多くも代わる代わる走行を実施。雨による中断はあったものの、各ライダーはセッションの最後まで精力的にテストに取り組んでいた。

 初日をトップタイムで終えたのはクアルタラロで、1分58秒945を記録。クアルタラロはこのタイムを、2019年型ヤマハYZR-M1で記録している。クアルタラロには2020年シーズン、ファクトリーのAスペックマシン供給が決まっており、2日目以降に今季型が投入される予定ということだ。

 気になる各メーカーの動向だが、ヤマハはテストライダーとして注目を集めているホルヘ・ロレンソはテスト初日は走行せず、ファクトリーライダーのバレンティーノ・ロッシ、マーベリック・ビニャーレス、そして日本人テストライダーの中須賀と野左根がコースイン。ファクトリーライダーのそれぞれのピットには、2019年型と2020年型のエアインテークを備えたマシンが並んだ。

 2019年シーズン最終戦バレンシアGP後に行われた公式テストでは外観に大きな変化が見られなかったアプリリアのピットには、フロントカウル全体が大きく異なるマシン、KTMもポル・エスパルガロのマシンには、新しい形状のフェアリングが装備され、ライダーによってテストが進められた。

 セパン公式テストは2月8日、2日目を迎える。

ヤマハは2019年バレンシア公式テストで登場したエアインテーク形状が変化したフロントカウルを投入
ヤマハは2019年バレンシア公式テストで登場したエアインテーク形状が変化したフロントカウルを投入
アプリリアは全体的にフロントカウルが変わっている
アプリリアは全体的にフロントカウルが変わっている
こちらもフロントのフェアリングの形状が異なるマシンを投入したKTM
こちらもフロントのフェアリングの形状が異なるマシンを投入したKTM


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