2月28日~3月1日にオーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで2020年シーズンの開幕戦を迎える、スーパーバイク世界選手権(SBK)。開幕戦直前に、SBKのおおまかなレースウイークの流れや2020年シーズンの回転数上限について、確認しておこう。
2020年シーズンのSBKは、開幕戦オーストラリアラウンドを皮切りに10月の最終戦アルゼンチンラウンドまで、全13戦の開催が予定されている。
今季はトップライダーたちがシャッフルされ、チャンピオンのジョナサン・レイを擁するカワサキ・レーシングチーム・ワールドSBKにはアレックス・ロウズが加入。空いたパタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチームの一席にはトプラク・ラズガットリオグルが収まり、Aruba.it レーシング-ドゥカティはブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)からコンバートしたスコット・レディングが加わった。
また、ホンダの18年ぶりワークス体制での参戦も、大きく注目を集めている。ホンダのファクトリーチームであるTeam HRCのライダーには、2019年シーズン、MotoGPからSBKに戦いの場を移してランキング2位を獲得したアルバロ・バウティスタ、そしてカワサキ・レーシングチーム・ワールドSBKから移籍したレオン・ハスラムが起用された。サテライトチームのMIE Racing Althea Honda Teamからは、全日本ロードレース選手権でホンダのエースとして活躍を収めてきた高橋巧が参戦する。
■市販車ベースのSBKマシン
SBKはどんなマシンで争われているのか。基本をおさらいしてみよう。SBKを戦うマシンは、市販車をベースにしたもの。排気量の定めは気筒数によって違っていて、4ストローク3気筒または4気筒マシンの場合、排気量は750ccから1000cc、2気筒の場合は850ccから1200ccとなっている。
2020年の参戦マシンについて具体的に見ていくと主に、カワサキはZX-10RR、ドゥカティはパニガーレV4 R、ヤマハはマイナーチェンジされた2020年型YZF-R1、BMWはBMW S1000RR。そしてホンダは、2019年のEICMAでお披露目されたCBR1000RR-R Fireblade SPでの参戦だ。