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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.02.29 12:39
更新日: 2020.04.20 17:08

全日本ロード:井筒率いるwill raise racing RS-ITOHはJSB1000&ST1000の2台体制。鈴鹿8耐にも参戦

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MotoGP | 全日本ロード:井筒率いるwill raise racing RS-ITOHはJSB1000&ST1000の2台体制。鈴鹿8耐にも参戦

 2月26日、全日本ロードレース選手権に参戦している『will raise racing RS-ITOH』は、東京都内で2020年の参戦体制を実施。JSB1000クラスには柳川明を継続参戦させ、新設のST1000クラスには伊藤和輝を起用することを発表した。また、28日には『KRP 三陽工業&will raise RS-ITOH』として2020年の鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場することを明かしている。

 2014年に誕生したwill raise racing RS-ITOHは、カワサキ、ホンダのワークスライダーを経験し全日本ロード王者である井筒仁康が、自らの経験を後進に伝えるために立ち上げたチームだ。

 チーム発足時は井筒がJ-GP2クラスに1台体制で参戦していたが、2016年は石塚健が加入し2台体制に強化。2018年は石塚と和田留佳の体制となり、この年から井筒は監督業に専念した。

2020年の全日本ロードJSB1000クラスを走る柳川明(will raise racing RS-ITOH)
2020年の全日本ロードJSB1000クラスを走る柳川明(will raise racing RS-ITOH)

 そして、2019年は念願だったという最高峰のJSB1000クラスに、柳川を起用してフル参戦を開始させた。今シーズンも、カワサキのワークスライダーとして長年活躍した柳川が同クラスを走る。

 マシンはカワサキZX-10RR、タイヤはブリヂストンを履き、ゼッケンは87番を使用。現時点では同クラスでカワサキのマシンを使用する唯一のチームとなる。

2020年の全日本ロードST1000クラスを走る伊藤和輝(will raise racing RS-ITOH)
2020年の全日本ロードST1000クラスを走る伊藤和輝(will raise racing RS-ITOH)

 また、昨年は和田がST600クラス走ったが、2020年は新設されるST1000クラスにもカワサキZX-10RRでエントリー。ライダーは昨年、第3戦SUGOにST600クラスでスポット参戦し、第6戦岡山から最終戦鈴鹿までJSB1000クラスから同チームで出場した伊藤だ。ゼッケンは14番を使用し、タイヤはワンメイクとなるダンロップを履く。

 発表会では、チーム監督の井筒が「2年目の参戦となるJSB1000クラスは、柳川明選手を起用します。昨年のデータを活かし、結果を求めていきたいと思います。新設のST1000クラスは若手育成として、19歳の伊藤和輝選手を起用します。1000ccクラス、2台体制で頑張っていきたいです」と今季の参戦体制を報告した。

井筒仁康監督(will raise racing RS-ITOH)
井筒仁康監督(will raise racing RS-ITOH)

 最高峰クラスに参戦する柳川に対しては「JSB1000クラス参戦2年目は順位という結果ではなく、バイクを作っていくなかでの結果を求めます。1000ccをしっかり走らせることのできるチームを作るために、昨年も参戦しているので、チームの成長も求めたいです。今までの経験をもとに、レースとチーム作りに貢献してほしいです」と思いを語った。

 柳川は「2年目の今年も走らせていただけるので、当たり前のことですが、トレーニングもいつも以上に取り組んでいます。昨年の後半戦にしっかり走れるようになってきたので、そこがスタート地点だと思っています。上位陣を一台でも抜けるように頑張っていきたいです」と意気込んだ。

柳川明(will raise racing RS-ITOH)
柳川明(will raise racing RS-ITOH)

 次に井筒監督は、新設のST1000クラスに挑む思いと、昨年JSB1000クラスで3戦戦った伊藤を起用した理由を説明した。

「昨年からST1000クラスの参戦を見据えていて、1000ccマシンに乗ることのできる若手ライダーを探していました。第3戦SUGOにスポット参戦していた伊藤選手に声をかけ、後半戦は出場予定がないとのことだったので起用し、JSB1000クラスで1000ccマシンに慣れてもらいました」

「(若手育成枠として)伊藤選手は日本を背負うトップライダーに育てたいと思っています。僕たちのノウハウも伝えていくし、いい方向に進むため彼を起用しています。ルーキーらしい走りもしてほしいし、表彰台や優勝争いに絡めるようにサポートをしていきます」

「ST1000クラスは初年度なので、どのようなレースになるかわかりませんが、若手を中心としたレースになってほしいです。いろんなことを学び、結果を残せる体制を作ります。結果にも期待しています」

 伊藤は「今年はST1000クラスに出場します。初戦のもてぎから表彰台を狙えるように、チームと協力して頑張っていきたいです」とコメントした。

伊藤和輝(will raise racing RS-ITOH)
伊藤和輝(will raise racing RS-ITOH)

 さらに昨年に引き続き、鈴鹿8耐にはKRP 三陽工業&will raise RS-ITOH with VISSELKOBEとして出場することが28日にアナウンスされている。ライダーは柳川と出口修で、もうひとりは未定となる。

 2019年の鈴鹿8耐は決勝で完走できなかったが、予選では11番手につけ速さを見せた。

 昨年12月に鈴鹿8耐のトライアウトとしても開催された、EWC第2戦セパン8時間耐久ロードレースでは、井筒もライダー復帰し、柳川、伊藤とともに3人体制で臨んだ。決勝は総合23位で完走しており鈴鹿8耐の本戦出場権はすでに獲得している。

 井筒監督は「昨年はトップ10トライアルを目指して、惜しくも予選11位となり挑めませんでしたが、アピールはできました。決勝は未完走となりましたが、今年は結果を残さなければなりません。プライベーターチームではトップの結果を残したいです」と語った。

2020年の全日本ロードを戦うwill raise racing RS-ITOH
2020年の全日本ロードを戦うwill raise racing RS-ITOH


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