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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.03.21 12:43

MotoGP、SBK:ドルナスポーツ代表がファンや関係者に向け声明発表「再会できることを楽しみしている」

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MotoGP | MotoGP、SBK:ドルナスポーツ代表がファンや関係者に向け声明発表「再会できることを楽しみしている」

 3月20日、ドルナスポーツの最高経営責任者であるカルメロ・エスペレータ氏は、新型コロナウイルスが原因で2020年シーズンのロードレース世界選手権のMotoGPシリーズやスーパーバイク世界選手権(SBK)を予定通り開催できていないことについて触れ、ファンや関係者に向けメッセージを配信した。

 ロードレース世界選手権の開幕戦カタールGPはMotoGPクラスの開催が中止され、第2戦タイGPは順延された。SBKは開幕戦オーストラリアGPは予定通り開催されたものの第2戦カタールは延期となっている。

 エスペレータ氏はファンに向けて声明を発表し、すべてのファンや関係者宛に感謝を述べ、状況を説明している。エスペレータ氏の声明文は以下の通りだ。

「今日、本来であれば『OR Thailand Grand Prix(タイGP)』がシーズンの2戦目としてタイのブリーラムで開催される予定だった。MotoGPのパドック及びファミリーは、我々が最も愛すること、つまりレースを開催するはずだった。各カテゴリーのライダーたちがトラックで争い、ブリーラムで期待される最終コーナーまでのバトルが展開されることを楽しみにしていた」

「各レースの週末のように、世界中からタイのトラックサイドの集まるファン、そして世界中の忠実なファンのために、一生懸命に働いてくれるパドックの国際的なメンバーたちに会いたかった」

「世界中を席巻している新型コロナウイルスの危機により、世界各国の政府が我々の健康を守るために実施している予防措置のため、明らかに開催は可能ではなかった。今まで以上に、我々の責任を認識し、すべての人たちの利益のために当局の制限及び勧告に従い、お互いに助け合わなければならない。このウイルスは世界を無期限に停止させていますが、日常の生活に戻り、以前よりもさらに力強くなると確信している。これは暫定的な休息であり、この状況に自信と落ち着きのメッセージを送りたいと思う」

「29年前にドルナがMotoGP世界選手権のプロモーターとなって以来、レースを開催することが我々の使命であることは明確であり、今後もレースの開催を継続する。最悪の状況においても、目標はレースであるというモットーを維持する。コンペティションは我々の血の中に流れ、我々を止めるというシナリオは想像できない。新型コロナウイルスは個々、そしてすべてのスポーツ競技に影響を与えており、このパンデミックは、残念ながら2020年シーズンのスタートにも影響は与えた。そのことは不思議ではなかった。それにも関わらず、1949年の初開催以来、我々のスポーツは耐え、レースを開催している」

「既に開催日程の変更を発表したが、最大のイベント数を維持するという目標に向かい、このパンデミックと政府の政策に関して、双方のあらゆる詳細を把握する必要がある。それが今日のメインターゲットであり、目的だ」

「我々が直面している課題にも関わらず、プレシーズンのテストで証明されたように、タイムシートは歴史的に最も接近していたことから、スポーツ自体が今まで以上に優れていることを知り、誇りに思う。カタールで開催したMoto2クラスとMoto3クラスの壮大なレースにより、その片鱗を垣間見る事ができ、さらなる刺激を与えてくれることに役立った」

「状況はスーパーバイク世界選手権(SBK)も同じだが、幸いなことに、オーストラリアで開幕戦を完了することができ、素晴らしいレースが展開された。FIMエネルMotoEワールドカップ、Moto3ジュニア世界選手権、すべてのカップ戦とロード・トゥ・MotoGPのプログラムも開催日程を変更したが、同様にできる限りの対応を図るためにすべての可能性を尽くす」

「我々の考えと行動は、ファン、そしてもちろん、チャンピオンシップを可能にするために懸命に働くすべての人たちが中心となる。ライダー、エンジニア、メカニック、ロジスティック担当、カメラオペレーター、ジャーナリスト、マルチメディア技術者、コーディネーター、そして我々のスポーツに重要な人たちと再会できるように全力を尽くしている。これまでもそうだったが、これからもこれが我々の本質であり続けるだろう。ドルナスポーツはMotoGPのパドック及びファミリーに対して、この危機が開催日程の修正というひとつの結果しか残らないようにするために仕事を継続する」

「最後に、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)、IRTA(国際ロードレーシングチーム連盟)、メーカー、各選手権に参戦するライダー、チームのメンバー、プロモーター、ブロードキャスター、スポンサー、メディア、そして忍耐強く、プロフェショナルに、真の理解を持って、この状況に直面するすべてのドルナスポーツのスタッフに感謝したいと思う。これらの素晴らしいパートナーがいることは大変名誉なことであり、大きな喜びだ」

「これは一刻も早く、我々のファンがもう一度楽しんでもらえるようにするためだ。彼らは疲れを知らず、サーキットからサーキットへ、もしくは世界中のどこらからでもメディア媒体やプラットフォームを通じて応援してくれる。我々は彼らと素晴らしい歴史に対して借りがある」

「そのために、すべてのファンのために、ひとつだけ残されていることがある。すぐに再会できることを楽しみしている。軌道に戻る」

ドルナスポーツ
CEO最高経営責任者
カルメロ・エスペレータ


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