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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.05.09 16:57

MotoGPの軌跡(4):990cc時代の最終年に一矢報いたホンダ

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MotoGP | MotoGPの軌跡(4):990cc時代の最終年に一矢報いたホンダ

 2001年までの世界GP(WGP/World Grand Prix)の略称で行われていたロードレース世界選手権。2002年から最高峰のバイクが4ストローク990ccとなり、シリーズの名称もMotoGPへと変更された。しかし、MotoGP初年度は2ストローク500ccマシンと4ストローク990ccマシンが混走する状況でのスタートとなった。2002年から2019年までのMotoGPの軌跡を連載形式で振り返っていく。

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 2005年もバレンティーノ・ロッシが連覇を果たした。ロッシはシーズン11勝を記録。転倒ノーポイントに終わった日本GPを除く全戦で表彰台を獲得した。この結果、ランキング2位のマルコ・メランドリとは147ポイントの大差が付くことになった。

MotoGP:2005年シーズンも連覇を果たしたバレンティーノ・ロッシ
MotoGP:2005年シーズンも連覇を果たしたバレンティーノ・ロッシ

 2003年、2004年と2年連続ランキング2位を獲得したセテ・ジベルノーは、この年ロッシに対抗できる有力候補と見られていたが、開幕戦のスペインGP決勝の最終コーナーでインをついたロッシに弾き飛ばされ、2位に終わってしまう。これ以降、ジベルノーはリズムを崩し、トップ争いから脱落。ロッシのプレッシャーに負けてしまうことになった。

 2005年は、メランドリに続いてニッキー・ヘイデンがランキング3位に躍進、ホンダのエースとして参戦したマックス・ビアッジはランキング5位に終わった。一方、ロッシのチームメイトとなったコーリン・エドワーズがランキング4位となり、ヤマハはMotoGPで初めてライダー、コンストラクター、チームの3冠を達成した。

 日本人ライダーでは玉田誠がこの年からコニカミノルタ・ホンダに移籍、タイトル争いに加わるためにロッシと同じミシュランタイヤを履く選択を行なう。ところが玉田は、ケガで序盤の3戦を欠場するなど苦戦。2005年シーズンはランキング11位に終わってしまった。カワサキ2年目の中野はこの年は6位がベストリザルト、ランキング10位を獲得する。

 ロッシがヤマハに加入して2年目となり、チームのマシン開発が進み、勢力図が変わり始めた。また、2007年からはマシンの排気量が800ccに変更されることも決まっており、これはあまりにもパワーのありすぎる990ccマシンの排気量をダウンし、パワーを落とすことで、安全性を確保するためのレギュレーション変更の動きでもあった。ライダーの世代交代の波も迫っている、2005年はそんなシーズンとなった。

■2006年シーズンは990ccMotoGP最後の年


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