MotoGP ニュース

投稿日: 2020.05.14 18:23
更新日: 2020.05.14 21:27

MotoGP:ヤマハOBキタさんの「知らなくてもいい話」/転がるタイヤ(前編)


MotoGP | MotoGP:ヤマハOBキタさんの「知らなくてもいい話」/転がるタイヤ(前編)

 レースで誰が勝ったか負けたかは瞬時に分かるこのご時世。でもレースの裏舞台、とりわけ技術的なことは機密性が高く、なかなか伝わってこない……。そんな二輪レースのウラ話やよもやま話を元ヤマハの『キタさん』こと北川成人さんが紹介します。なお、連載は不定期。あしからずご容赦ください。

———————————–

 人生にはターニングポイントが付き物だが、二輪レースの歴史の中でもいくつかターニングポイントがある。

 数あるその中からタイヤに注目して見るとなかなか興味深い事実が浮かび上がってくる。筆者が知る限りではひとつ目はスリックタイヤの登場、ふたつ目はラジアルタイヤの登場、そして三つ目はそれまでの競争原理が排除されたタイヤのモノポリー化である。

 スリックタイヤもラジアルタイヤも1970年代の初頭に四輪のF1に投入されたことで脚光を浴びた技術。二輪にスリックタイヤが適用されたのは1974年からだった。

 そして二輪ロードレースにスリックタイヤが浸透してからおよそ10年後にラジアルタイヤが登場し、二輪用レーシングタイヤの性能はまた一段と向上。それに歩調を合わせるようにエンジン性能も年々向上していった。……いや違うな、エンジン性能の向上に対応するべくタイヤ性能の向上が促されたと言ったほうが正しいだろう。

 またタイヤ性能が向上すると、それを使い切るべくシャシーの性能向上もはかられ、タイヤに適合するためのさまざまな改良も促される。これはマシンだけではなく一部のライダーにもライディングスタイルの変化を求める結果となり、適応できないライダーは残念ながら争いの場から脱落していくことになるのだ。

 タイヤの構造的な変革のみならず、タイヤメーカーが異なるだけでも本来のパフォーマンスが出せないライダーも存在する。1998年にレッドブル・WCM・ヤマハチームから世界グランプリの500ccクラスに参戦したサイモン・クラファー選手もそのひとりだ。

■ダンロップからミシュランタイヤにスイッチしたサイモン・クラファー


本日のレースクイーン

apr Victoria
アンジュ(あんじゅ)

MotoGP Photo Ranking

フォトランキング