レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

MotoGP ニュース

投稿日: 2020.07.18 11:40
更新日: 2020.07.18 16:34

MotoGP第2戦スペインGPで総合トップのマルケス兄、転倒のFP2では新シャシーで走行

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


MotoGP | MotoGP第2戦スペインGPで総合トップのマルケス兄、転倒のFP2では新シャシーで走行

 スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで2020年シーズン最初のレースウイークを迎えたMotoGPクラス。王者マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は初日総合1番手タイムを記録し、貫禄を見せた。一方、シーズンインのこのグランプリで、新しいアイテムの投入なども行われていたという。

 レースウイーク最初のセッションとなったフリー走行1回目、マルケス兄は水曜日の公式テストをベースにしたマシンで走行を開始したエンジンやスイングアーム、電子制御面などは異なるが、エアロダイナミクスは2019年型と同じ、というパッケージだ。

 マルケス兄はフリー走行1回目で、1分37秒350のトップタイムをマーク。さらに1分38秒前半のタイムを安定して刻んだ。

「2019年のエアロダイナミクスを使っているのは、レギュレーションが変わったから」とマルケス兄は説明する。新型コロナウイルス感染症の影響により、グランプリコミッションは4月16日、改定した技術規則を発表した。その中には、『エンジン及びエアロボディの仕様を2021年シーズンの最初のイベントまで凍結。その後、現行のアップグレード規則が、2021年シーズンの残りの機会に適用される』とある。通常はシーズンごとに、2種類のエアロダイナミクスを使用できるところ、2020年シーズンから2021年シーズンにかけて、1度のアップデートのみに限られることになったのだ。

「僕たちはそれについて考えていた。まったく新しいエアロダイナミクスで、リスクを冒すことはできない。それがどう作用するかわからないからね」

 フリー走行2回目では、路面温度が51度まで上昇。厳しいコンディションのなか、マルケス兄は4番手タイムをマークしている。このセッションでは、2コーナーで転倒も喫した。フロントを失ってスリップダウンしそうになりながらも“いつものように”ヒジで立て直しを図ったが、フロントが跳ねてこらえきれなかった、と転倒について語る。マルケス兄はその後、マシンを引き起こして再び走行に加わった。

 実はこのとき、マルケス兄は新しいアイテム、シャシーを試し、バイクのバランスを見ているところだったといい、「今日のファステストラップは、今のシャシーでマークした。もちろん、いろいろと試してみたけれど、正確にコメントして、理解するのは難しい。たぶん、今のシャシーを使い続ける方がいいんじゃないかなと思うよ」と語った。

 初戦となるレースウイーク初日を制したマルケス兄。ついに幕を開けたMotoGPの2020年シーズン、最初のポールポジションをねらう土曜日セッションとなるだろう。


関連のニュース

MotoGP 関連ドライバー