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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.07.27 17:50
更新日: 2020.07.27 17:53

MotoGP第3戦:表彰台まで0.5秒。4位を獲得した中上「マルケス兄のライディングスタイルに挑戦した」

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MotoGP | MotoGP第3戦:表彰台まで0.5秒。4位を獲得した中上「マルケス兄のライディングスタイルに挑戦した」

 大きな躍進だった。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は、MotoGP第3戦アンダルシアGPで、4位という自己ベストリザルトを獲得した。前戦スペインGPでの不本意な10位フィニッシュから、わずか数日で達成した好成績。アンダルシアGPで、中上は新しい取り組みに挑戦していた。

 MotoGPクラスの初戦となったスペインGPでは、レースウイークを通じて苦戦した中上。それが一転、スペインGPと同じくヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われたアンダルシアGPでは初日のフリー走行から上位につける。おおよそのデータを比較してみよう。

<スペインGP / アンダルシアGP>※カッコ内はトップとの差
フリー走行1回目:14番手(+0.779) / 8番手(+0.529)
フリー走行2回目:11番手(+0.562) / 1番手
フリー走行3回目:14番手(+0.656) / 4番手(+0.258)
フリー走行4回目:9番手(+0.462) / 1番手
予選:15番手 / 8番手
決勝:10位(+21.553) / 4位(+6.113)

 こうしたアンダルシアGPの結果につながった要因には、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)のデータとの比較、それを元に、マルケス兄のそれにセッティングを近づけたことがある。チームやHRCのテクニカルマネージャー、横山健男氏とともにデータを確認し、横山氏から、ときにはレプソル・ホンダ・チームのマネージャー、アルベルト・プーチ氏からもアドバイスがあったという。

 奇しくもマルケス兄が走らせる2020年型ホンダRC213Vは、今季、中上が駆る2019年型のそれに近いものがある。2020年型マシンは、エンジンやエレクトロニクス面はアップデートされているが、空力デバイスは2019年型のものを使用する。新型コロナウイルス感染症の影響により、エアロボディの仕様について2020年シーズンから2021年シーズンにかけては1度のアップデートのみに限られる、と技術規則が改訂。マルケス兄曰く「(新しいものに取り組むには)リスクが高い」というのがその理由だった。

 そしてさらに、中上は自身のライディングスタイルをマルケス兄のそれに近づけた。実は中上とマルケス兄、ライディングについては「データによると正反対」だったという。「最初にデータを見たときは、びっくりしましたよ。どうやるんだろう、って」。中上は、就寝前にはイメージトレーニング。8番手を獲得した予選日には、こう語っている。


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