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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.07.30 13:09
更新日: 2020.08.13 14:29

ギリギリまで走ることを諦めない不屈の精神を見せたマルク・マルケス/MotoGP第3戦レビュー

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MotoGP | ギリギリまで走ることを諦めない不屈の精神を見せたマルク・マルケス/MotoGP第3戦レビュー

 2020年ロードレース世界選手権MotoGPの第2戦スペインGP決勝で転倒し、右上腕を骨折したマルク・マルケスが、受傷からわずか6日後の第3戦アンダルシアGP土曜日のFP3で復帰した。

 マルケスは転倒から2日後の7月21日に、スペインのバルセロナ市内にある大学病院で手術を受けた。手術はMotoGPシリーズに帯同するメディカルスタッフであるチャビエル・ミル医師のチームによって行なわれ、骨折した上腕骨はチタン製のプレートと数本のボルトで固定された。当初は骨折部に近い橈骨神経麻痺の可能性も懸念されていたが、幸いにも神経に損傷はなく、手術翌日の22日にはリハビリを開始。そして、23日には所属するレプソル・ホンダ・チームが、マルケスがアンダルシアGPの開催地であるヘレスサーキットに戻ることを発表した。

 この時点でミル医師は、「復帰時期に関して、明言することは難しいが、橈骨神経に損傷がなかったことから、ブルノ(第4戦チェコGP)での復帰の可能性がある」とコメントしていた。

 そして、23日にヘレスに到着したマルケスは、メディカルチェックを受け、アンダルシアGPへの参戦を許可される。メディカルチェックを担当したメディカルディレクター、アンヘル・チャルテ医師は、マルケスの状態を次のように説明した。

「マルク・マルケスは、転倒による上腕骨の骨折という負傷に苦しみました。医療規則に定義されているように、手術から48時間後には、レースの参戦を目的に医学的評価を要求する権利があります。今日、彼は診察室に来て、このタイプのケガに伴う全ての動きを試したところ、完ぺきにクリアしました。右腕の機能障害や痛みの兆候がなかったことから、不思議に思われますが、徹底的な診断の結果、ポジティブな結果でした。これはライダーがレースに向けて完ぺきに準備ができていることを証明しています。何%だと言うことはできませんが、このタイプのケガに対する厳しいメディカルプロトコル(医学的定義)をマルケスは満たしました」

 メディカルチェックを終え、レースに参戦することが可能であるという確認を受けたマルケスは次のように語った。

「バルセロナで手術を行ない、昨日サーキットに到着した。午後のメディカルテストにパスした。つまり、走れるということだ。ホンダと話し合い、(第3戦アンダルシアGPの)週末は土曜日からスタートすることにした。少し痛みがあるが、理学療法をこなしたことでかなりいい感じだ。チームとは一つだけ目標を作った。明日のFP3で様子を見るということ。腕の状態を見て、そこから次の目標を決めたいと思う。サポートしてくれるすべての人に感謝している。HRC、レプソル・ホンダ・チーム、スポンサー、そして僕と同じように、このスポーツが好きなファンのサポートのおかげで、大変な日々も少し楽に感じることができている」

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