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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.08.03 10:50
更新日: 2020.08.03 13:02

SBK第2戦スペイン:ドゥカティのレディングが2勝。レイはレース2で表彰台を逃す

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MotoGP | SBK第2戦スペイン:ドゥカティのレディングが2勝。レイはレース2で表彰台を逃す

 スーパーバイク世界選手権(SBK)第2戦スペインラウンドが、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われた。約5カ月ぶりの再開となったレースでは、スコット・レディング(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)がレース1、レース2で優勝を飾っている。

 SBKは3月上旬に開幕戦オーストラリアラウンドが行われたが、以降のラウンドは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大とそれに伴う防止対策により、延期を余儀なくされていた。スペインラウンドは前週に行われたMotoGP同様、無観客で開催。カレンダーの変更はライダーラインアップにも影響を及ぼしており、高橋巧擁するMIEレーシング・アルティア・ホンダ・チームは、元々起用予定だったジョルディ・トーレスがMotoGP併催の電動バイクレース、FIM・エネル・MotoEワールドカップへの参戦によりSBKと重複する日程があることから、代わってロレンツォ・ガベリーニが起用された。

 また、第2戦スペインラウンドでは、負傷のレオン・キャミア(バーニー・レーシング・チーム)に代わって、2019年シーズン限りで引退を発表したマルコ・メランドリが復帰、参戦している。

■レース1:レディングが初優勝を飾る

 レース1は気温31度、路面温度59度のドライコンディションで行われた。ホールショットを奪ったのは2番グリッドスタートのレイ。トプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム)が2番手で1コーナーに飛び込む。3番手にはレディング、さらにトム・サイクス(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)、ロリス・バズ(テンケイト・レーシング・ヤマハ)が続く。

 序盤はトップのレイをラズガットリオグル、レディング、バズが追従する展開。5周目、5番手を走っていたサイクスがスローダウンし、マシントラブルからコースアウト。サイクスは一度ピットに戻り、その後再びレースに復帰した。

 9周目には8番手を走行していたマイケル・ファン・デル・マーク(パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム)のマシンから白煙が上がり、ファン・デル・マークはその後間もなく、コース脇にマシンを止めてリタイアとなった。

 12周目、上位陣のポジションの変化が起きる。6コーナーのブレーキングで、レディングがラズガットリオグルをオーバーテイク。2番手に浮上した。ラズガットリオグルはここまでレイの約0.3秒後方につけていたが、3番手に後退することになった。

 レディングは残り6周で、ついにトップのレイをとらえる。数周前にラズガットリオグルを交わした6コーナーで、ブレーキングでレイの前に出ると、レディングはややラインをワイドにしながらもトップをキープしてコーナーを立ち上がった。レイは立ち上がりでマシンの挙動を乱しつつ、2番手に後退する。さらに、そのすぐ後方にはラズガットリオグルが3番手にぴたりとつけている。

 トップ3の後方、4番手はバズとチャズ・デイビス(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)によって争われていた。残り4周の1コーナーでデイビスがバズのインをうかがうも、このときはバズがポジションを守る。しかしその翌周、デイビスが同じく1コーナーで再びバズに仕掛けた。ブレーキングで前に出たデイビスは、バズをオーバーテイクすることに成功し、4番手に浮上する。

 最終ラップ、4番手のデイビスが1コーナーで3番手のラズガットリオグルに仕掛ける。しかしこのときはオーバーテイクに至らない。デイビスはその後もラズガットリオグルのすきをうかがう動きを見せ、表彰台の最後の一角をねらう。

 一方、トップのレディングはレイを交わしたのち、じりじりとその差を広げていき、最後は2番手以下に1秒以上の差をつけて優勝を果たした。2020年シーズンからSBKに参戦するレディングにとって、初勝利だった。

 2位でフィニッシュしたのはレイ。終盤にレディングに交わされたのち、そのポジションを奪い返すことはできなかったが、今季3度目の表彰台を獲得した。3位はラズガットリオグルで、最終ラップに展開されたデイビスとの表彰台争いを制した。

 4位にはデイビズ、5位にはバズが入った。チームHRCのアルバロ・バウティスタは7位、レオン・ハスラムは10位フィニッシュ。高橋は18位でフィニッシュしている。

■レース2:レディング、デイビスによりドゥカティがワン・ツーフィニッシュ


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