全日本ロードレース選手権第1戦SUGOが行われたスポーツランドSUGOは朝から好天に恵まれ、レースウイークで初めての真夏の暑さが訪れた。
気温は32度を超える。前日のレース1で転倒を喫した中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）と加賀山就臣（Team KAGAYAMA）は、レース2への出場を取りやめ、全17台が出走する。
サイティングラップを終え、グリッド上でライダー紹介のあとに、ウォームアップラップを行うが、そのウォームアップラップでライダーがコース上のオイルを発見。グリッドに着いた時点で赤旗が出され、バイクは一度ピットに戻されることになった。
コースのチェックと清掃が行なわれ、クイックリスタートで再開。レース周回数は1周減算の24周で争われることになった。
好スタートを決めたのは清成龍一（Keihin Honda Dream SI Racing）。野左根航汰（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）、渡辺一樹（YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING）、前田恵助（YAMALUBE RACING TEAM）、渡辺一馬（Keihin Honda Dream SI Racing）、水野涼（MuSASHi RT HARC-PRO.Honda）と続く。
1周目から清成を先頭に、野左根、一樹の3台がトップ集団を形成。2周目、馬の背で清成と野左根が接触、野左根はトップに立ち、清成は3位にポジションダウン。野左根は5周目に1分27秒836のファステストラップを刻み、少しずつ独走態勢を築いていく。
一方、4番手にいた水野は、徐々に清成に追いつき、一樹、清成、水野が2位集団へ。13周目、110Rで清成が一樹に仕掛けるも、一樹も譲らずにシケインで抜き返す。その隙を突いて、水野が清成をパス。
さらに水野は15周目の1コーナーで一樹を抜き去り、2位に浮上。一樹は水野に食らいついていくが、少しずつ差が広がり、単独3位へ。
最後まで手綱を緩めなかった野左根は、悠々とトップでチェッカーを受けて開幕2連勝。2位水野と3位一樹は今季初表彰台を獲得した。
清成は単独4位。レース1で3位だった濱原颯道（Honda Dream RT 桜井ホンダ）と12番グリッドスタートだった亀井雄大（Honda Suzuka Racing Team）による5位争いは、亀井がラストラップで逆転に成功した。
