MotoGP第5戦オーストリアGPの予選がレッドブル・リンクで行われ、MotoGPクラスのフロントロウを獲得したマーベリック・ビニャーレス（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）、ジャック・ミラー（プラマック・レーシング）、ファビオ・クアルタラロ（ペトロナス・ヤマハSRT）が予選日を振り返った。
■マーベリック・ビニャーレス（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）／予選：ポールポジション
「午前中からウエットでもすごくいい感じだった。常にバイクのフィーリングを理解しようとして、コースでより速く走ろうとして、バイクがこのタイヤでどのように動くのかを理解しようとしていたんだ。（前戦の）ブルノではすごく苦戦したからね。でも、ここではちゃんと理解できていると思うよ。フィーリングはいいし、1周のバイクは完ぺきで、だから限界まで正確に攻められるんだ。すばらしいラップだったと思う」
「昨日はバイクにいい感じがなかったんだ。たくさんミスをしたし、まったく攻められなかった。今日の午前中は集中して、ウエットでものすごくたくさん周回を重ねたよ。このバイクでベストな走行ラインはどこかを理解しようとした」
「そしてドライコンディションになったとき、すぐにドライタイヤに履き替えた。すばらしかった。午前中のラップタイムはかなり好感触だったんだ。路面は濡れていても、速かった。でも、午後には最初からすばらしいフィーリングで、このバイクでのベストを尽くしたと思う」
「（決勝レースの）戦略は、スタートから攻めること。でも、Moto2クラスのレース後には路面状況が変わっているだろうから、どうなるかわからない。とにかく、目標は表彰台獲得。攻めて、最初からいいラップタイムを刻んでいきたいね」
■ジャック・ミラー（プラマック・レーシング）／予選：2番手
「金曜の午前中、ピットから出てすぐにいい感じだった。チームがすごく一生懸命取り組んでくれているんだ。今日の午前中は至る所に（ドライ）パッチがあった。マーベリックも僕も、ラップタイムは速かった。Q2にダイレクトに進出できてすごくうれしかったよ」
「レースではいろいろなことが出てくるだろう。燃費やタイヤ、Moto2クラス後のタイヤグリップとかね。でもとにかく、今日はいい走りができたと思うし、明日は最前列だからレースを少し楽にできたね」
「間違いなくここは、ウエットで走っていて楽しいサーキットではない。標高の変化によって、水が丘を流れ落ちていく。それに、アクアププレーニング現象が起きる傾向もある。けれど、運よく天候やパッチにかかわらず、数周を走ることはできた」
「（明日のレースでは）天気予報が間違っているといいんだけど。小さい雲が流れ込んでいるようだけど、明日はドライで戦いたいね」
「（アンドレア・ドヴィツィオーゾが2020年限りでドゥカティを離脱することについて）それが彼の決断だ。そして、それを支持しないと。長いこと、ここにいたライダーの決断なのだから。まず、彼のドゥカティでの功績についてお礼を言いたい。僕たちは今、上位を走れるパッケージを持っている。彼の大きな貢献の一部だと思う。（ドヴィツィオーゾがドゥカティを離れるのは）残念だけれど、僕はドゥカティの経営陣ではないし、チームメイトが誰だとしても、レースはレースだ」
■ファビオ・クアルタラロ（ペトロナス・ヤマハSRT）／予選：3番手
「金曜日はあまりよくなかった。いつもなら1周のアタックは速く走れるのに、昨日はうまくいかなかったんだ。フリー走行4回目ではバイクを大きく変更する前に、ユーズドタイヤで走ったらうまくいった。2度の走行を行って、悪くはなかったよ」
「Q2ではとてもタイム差が近かった。目標は2列目までに並ぶこと。金曜日がすごく難しかったから。だからフロントロウを獲得できてうれしいんだ。3番グリッドで満足なんて、初めてだと思うよ。素直にすばらしいフィーリングを感じているし、ペースも悪くない。明日のレースが楽しみだ」
「（セッションで使用したライド・ハイト・アジャスターについて）使ったけれど、うまく機能しているのかどうかわからない。正しく使うのが難しいんだ。もしかしたら助けになるかもしれないし、悪くなってしまうかもしれない。今日は使ってみたけど、簡単じゃなかった。ヘレスやブルノでは使っていなくて、このサーキットで初めて使ったんだ。メリットがあるのかどうか、少しチェックしないとね。でもレース中はデバイスをマネジメントするのはすごく難しいんじゃないかな」
