ようやく2020年シーズンがスタートした全日本ロードレース選手権。9月5日(土)・6日(日)に開催されるシリーズ第2戦岡山の公開テストが8月19日(水)より始まった。いつものように、初日は、4メーカー枠とST600のセッションが2本というスケジュール。
1本目では、第1戦SUGOのレース1で転倒し右肩を脱臼骨折した中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1回目の走行で1分32秒061をマークしトップタイムを記録。「新シケインもそうだけれど、ブレーキングがやっぱり厳しい」と怪我はまだ癒えていない状態ながら周回を重ねていた。
この日、トップタイムは2本目に1分32秒003をマークした野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)だった。
「新シケインは、今回初めて走りましたが、かなり狭い印象です。走る度に慣れて行きましたが、路面温度も上がっていったので1分31秒台に入りませんでした。すごく暑かったのですが、いろいろ試すことができたので、いいテスト初日になりました」と野左根。
2番手に中須賀が続き、またもYAMAHA FACTORY RACING TEAMが1-2を占めた。3番手に渡辺一馬(Keihin Honda Dream SI Racing)が1分32秒622、4番手に1分32秒848の清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)とKeihin Honda Dream SI Racingのふたりが続き、5番手に1分32秒891の水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)、6番手に1分33秒388の濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)、7番手に1分33秒860の前田恵助(YAMALUBE RACING TEAM)、8番手に1分34秒568の津田一磨(BabyFace Powered by YOSHIMURA)、9番手に1分34秒720の柳川明(will-raise racing RS-ITOH)と続いた。
中須賀と同じく、第1戦SUGOのレース1で転倒し、右鎖骨を骨折した加賀山就臣(Team KAGAYAMA)は、1分35秒546で10番手。折れた部分が鎖骨の先端だったため、プレートを入れる手術はせず、痛みをこらえながらの走行となっている。
ST1000クラスでは、津田拓也(WestPower S・SPORTS)が1分34秒879でトップ。開幕戦のウイナー高橋裕紀(日本郵便Honda Dream TP)は、1分34秒966で2番手につけた。
ST600クラスは、ディフェンディングチャンピオンの小山知良(日本郵便Honda Dream TP)が1分37秒666をマークしてトップタイム。2番手に1本目の走行でトップに着けた横山尚太が1分37秒718で続き、岡山に来る際、チームトラックがオーバーヒートでストップ。ハイエースにすべて詰め込んでギリギリ1本目の走行に間に合った長尾健吾が1分37秒833で3番手、4番手に4メーカー枠の走行となった岡本裕生が1分37秒929、5番手に1分37秒953の荒川晃大と続いた。
新しく2コーナーから3コーナーに向かう部分にできたモーターサイクルシケインは、昨年までのラップタイムに対し、約5秒のロスとなっており、その評判は、あまりいいものではないというのが大方の評価だった。
全日本ロードレース選手権 岡山公開テスト初日のタイム結果は以下の通り。