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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.08.23 22:20
更新日: 2020.08.24 10:51

MotoGP第6戦:KTMのミゲール・オリベイラが初優勝の快挙。赤旗中断で中上の表彰台は幻に

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MotoGP | MotoGP第6戦:KTMのミゲール・オリベイラが初優勝の快挙。赤旗中断で中上の表彰台は幻に

 MotoGP第6戦スティリアGPの決勝レースがオーストリアのレッドブル・リンクで行われた。MotoGPクラスのレースはアクシデントにより赤旗中断となり、再開されたレースで、ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が自身初優勝を飾った。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はレース2で7位フィニッシュだった。

 決勝レースは気22度、路面温度35度のドライコンディションで行われた。予選で3番手タイムをマークしたヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)は前戦オーストリアGPのフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)との接触、クラッシュに対しペナルティが科され、ピットレーンからのスタートとなった。

 ホールショットを奪ったのは、4番手スタートのジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)。ポールポジションスタートのポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が2番手につけていたが、4コーナーでエスパルガロ弟がラインを外し、その先の5コーナーで2番グリッドスタートの中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)と軽く接触。トップはオープニングラップでジャック・ミラー(プラマック・レーシング)に代わり、ミル、中上、エスパルガロ弟、その後ろにアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が続く展開。

 中上は3周目に1分24秒839のファステストラップを記録。3番手を走行しながら、4周目には2番手のミルのインを伺う動きを見せる。ミルは4周目の10コーナーでミラーを交わしてトップに立つと、再びレースをリード。5周目にはファステストラップを記録しながら、少しずつ2番手のミラーとの差を広げていく。ミラーは予選日のフリー走行3回目で転倒し、右肩を強打。フリー走行4回目の走行をキャンセルしたが、決勝レースでは上位を争う力強い走りを見せる。

 3番手につける中上は、ミラーの約0.2秒後方にぴたりとつけて周回を重ねていた。7周目に入るころには、トップのミル、2番手のミラー、3番手の中上の3人がトップグループとして抜け出す形になる。この集団は4番手に交代したエスパルガロ弟以下に対し、約1.5秒のアドバンテージを築いていた。

 エスパルガロ弟の背後にはぴたりとつけ、4番手争いを展開。その約0.5秒後方にはアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング))、ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が続く。

 こうしたなか、ヤマハ勢は全体的に苦戦。ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)は10周目で11番手付近を走行。マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)も10番手以下でのレースとなる。

 13周目に入るころには、ミルが少しずつミラーと中上を引き離し始める。その差は1秒以上に広がった。一方、2番手のミラー、3番手の中上は僅差でのバトルを展開。16周目には中上が一時、ミラーの前に出るも、ミラーがストレートの加速で再び中上をオーバーテイク。さらに中上がミラーのインに飛び込み交わすと、2番手に浮上した。

 しかし17周目、1コーナーの先のエアフェンスに突っ込んだビニャーレスのバイクが炎上。このためレッドフラッグが提示され、レースは一時中断となった。状況としては、1コーナーの進入で、230km/hのスピードが出ているマシンからビニャーレスが落下。ほぼ直立状態のビニャーレスのマシンはライダーを失ったまま直進し、1コーナーアウト側のエアフェンスに突っ込んだ。ビニャーレスは無事だった。

■レース2でフロントロウからスタートした中上だが……


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