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投稿日: 2020.08.27 12:52
更新日: 2020.08.27 19:50

中上、マルク・マルケス不在のなかホンダ勢トップライダーとしての活躍/MotoGP第6戦スティリアGPレビュー


MotoGP | 中上、マルク・マルケス不在のなかホンダ勢トップライダーとしての活躍/MotoGP第6戦スティリアGPレビュー

 MotoGP第6戦スティリアGP予選でMotoGPクラスのベストグリッドとなる2番手を獲得し、初めてフロントロウからスタートした中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)。

「MotoGPクラスで初めてのフロントロウを獲得しました。ポールポジションまでもう少しでしたが、ポールポジション争いをするとは思ってもいませんでした。レースウイークを通してマシンのフィーリングはとてもいいので、フロントロウを獲得できてよかったです。決勝は今日とは違う戦いが待ち受けています。しかし、準備はできています。表彰台争いをする自信はあります。もし優勝争いをするチャンスがあればチャレンジしますが、まずは表彰台に上がることです。この調子でがんばります」と、予選を終えて語っていた。

 この言葉どおり、決勝でもスタートからトップ争いに加わり、当初28周の予定で行なわれたレースの15周目にはジャック・ミラー(プラマック・レーシング)との接戦を制して2番手に浮上。この時点で約1秒6先行していたトップを走るジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)を追い始める。ところが、続く16周目のメインストレートでブレーキトラブルに見舞われたマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が自ら転倒し、マシンが1コーナーのエアフェンスを直撃して炎上したため、赤旗が出てレースは中断となってしまい、レースは12周で仕切り直しとなった。

 MotoGPクラスは1レースウイーク中、フロント10本、リヤ12本、トータル22本のスリックタイヤがミシュランより供給されている。スリックタイヤにはフロント、リヤ共に3種類のコンパウンドがあり、この中からライダーはタイヤを選択し、フリー走行から決勝に向けてのタイヤを決める。中上は最初の決勝ではフロントにミディアム、リヤにソフトをチョイスして臨んでおり、これはQ2のアタックラップで使った組み合わせと同じだった。

 ところが、中上にはこの組み合わせのニュータイヤがレース2に向けて残っていなかった。そのため、レース2ではQ2で9周使用したフロントと、4周使用したリヤのユーズドタイヤを装着して臨まざるを得ず、ニュータイヤを選択した回りのライバルたちに対してハンディを負うことになる。

 レース2でもスタートから果敢にトップ集団の中で善戦した中上だったが、ユーズドタイヤでは無理が効かず、オープニングラップを7番手で終了。それでも12周のレース中、常にトップ争いが見える位置で周回を重ね、8周目にはブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を交わして6番手に浮上するも、11周目にアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)の先行を許し、7位でゴールとなった。

■レプソル・ホンダチームのマネージャー「今週末の一番の注目は、中上貴晶の走り」


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