MotoGP第7戦サンマリノGPの予選がイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスはマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がオールタイムラップ・レコードを更新するタイムでポールポジションを獲得。さらにヤマハ勢が4番手までを占めた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はQ2進出ならず、14番グリッドから決勝レースを迎える。
フリー走行3回目前には、カル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)のサンマリノGP欠場が発表された。土曜日朝のメディカルチェックにより、先週末に手術を受けた右腕の経過がよくないことが確認されたためである。
セッションは気温27度、路面温度32度のドライコンディションでスタート。序盤はファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)がトップタイムをマークし、2番手にマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、3番手にフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)、さらに5番手にバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)とヤマハ勢が上位を占める。
セッション残り時間15分、ビニャーレスが、残り時間10分でジャック・ミラー(プラマック・レーシング)がトップタイムをマーク。さらにフランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)が2番手に浮上。ドゥカティのマシンを駆るプラマック・レーシングのライダーふたりがワン・ツーにつける状況で、各ライダーが予選Q2へのダイレクト進出に向けたアタックが始まった。
残り時間3分、クアルタラロが1分31秒961をマーク。トップに浮上するも、その後、ビニャーレスがクアルタラロのタイムを更新してトップに立つ。しかし、さらにこのタイムを上回ったのがロッシだった。ロッシはビニャーレスのタイムを0.075秒更新して1分31秒861を記録。フリー走行3回目をトップで終えた。
2番手にビニャーレス、3番手にクアルタラロが続いてトップ3をヤマハ勢が席巻。4番手にはミラーがつけたが、ミラーは残り時間5分、16コーナーでクラッシュを喫している。終盤はミラーだけではなく転倒が相次ぎ、ポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)なども13コーナーでクラッシュを喫して13番手に終わった。
5番手はアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、6番手はジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)のスズキ勢。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は終盤にタイムを更新できず、14番手でQ1から予選に挑むことになった。
フリー走行4回目では、クアルタラロがトップタイムをマーク。2番手にはビニャーレスがつけ、3番手にバニャイアが続いた。フリー走行3回目終盤で転倒を喫したエスパルガロ弟は4番手、5番手がリンス。フリー走行3回目でトップだったロッシは8番手。中上はセッション中盤まで5番手、6番手付近につけていたが、最終的に11番手だった。