レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

MotoGP ニュース

投稿日: 2020.10.12 19:50
更新日: 2021.07.05 21:58

SBK:パタ・ヤマハは2021年にWSS王者のロカテッリを起用。ラズガットリオグルは継続参戦

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


MotoGP | SBK:パタ・ヤマハは2021年にWSS王者のロカテッリを起用。ラズガットリオグルは継続参戦

 10月12日、ヤマハ・モーター・ヨーロッパは2021年のスーパーバイク世界選手権(SBK)のライダーラインアップを発表した。パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチームはトプラク・ラズガットリオグルと今季のスーパースポーツ世界選手権(WSS)チャンピオンであるアンドレア・ロカテッリのふたりが参戦。GRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチームはギャレット・ガーロフと野左根航汰を起用する。

 ラズガットリオグルは2018年からスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているトルコ人ライダーだ。2018から2年間はカワサキのZX-10RRを駆りインディペンデントチームのプセッティレーシングから参戦して初戦度は2度の表彰台に終わったが、2019年に2度の優勝を達成して合計13度の表彰台を獲得した。2019年はさらに、鈴鹿8時間耐久ロードレースにKawasaki Racing Team Suzuka 8Hから参戦し優勝を飾っている。

SBKに参戦しているトプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム)
SBKに参戦しているトプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム)
SBKに参戦しているトプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム)
SBKに参戦しているトプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチーム)

 2020年からはパタ・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSBKチームに移籍してヤマハYZF-R1を駆っており現在1勝を挙げ6度表彰台に上っている。そんなラズガットリオグルが2021年も同チームから継続参戦することが発表された。

 チームメイトになるイタリア人のロカテッリは2013年にロードレース世界選手権Moto3クラスでデビューを果たしたライダーであり、2017年にMoto2クラスにステップアップして2019年まで同選手権に参戦した。

WSSに参戦しているアンドレア・ロカテッリ(BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team)
WSSに参戦しているアンドレア・ロカテッリ(BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team)

 今季はBARDAHL Evan Bros. WorldSSP TeamからWSSに戦いの場を移すと、これまで行われた13レース中11勝を挙げ2戦を残しチャンピオンを獲得した。そしてSBKのシートを勝ち取り2021年はパタ・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSBKチームからエントリーする。

 ロカテッリは「新しい冒険をヤマハとともにスタートできることを誇りに思うし、非常に重要なステップになると考えている。僕を信頼してくれたヤマハ・モーター・ヨーロッパのエリック・ドゥ・セイン氏、ロードレーシング・マネジャーのアンドレア・ドソーリ氏、パタ・ヤマハ・チーム代表のポール・デニング氏に心から感謝する」とコメントした。

「そして新しいチームとの仕事をとても楽しみにしている。新しいクルーチーフのアンドリュー・ピット氏は世界選手権2冠の経験豊富なライダーであり、パタ・ヤマハで素晴らしい仕事を担ってきた。YZF-R1に乗るのは初めてだし、テストのスタートが待ちきれない。2021シーズンに向けて準備をはじめるのを楽しみにしている」

2020年のWSSチャンピオン、アンドレア・ロカテッリ(BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team)
2020年のWSSチャンピオン、アンドレア・ロカテッリ(BARDAHL Evan Bros. WorldSSP Team)

 ヤマハ・モーター・ヨーロッパのロードレーシング・マネジャー、アンドレア・ドソーリ氏は「ヤマハ・モーター・ヨーロッパは2021年に向け、この若く楽しみなラインアップを発表できることを嬉しく思う。2017年からヤマハSBKプロジェクトに貢献してくれたマイケル・ファン・デル・マーク選手はチームを離れるが、ヤマハはこれからも彼の活躍を祈っている」と以下のように続けた。

「後任として、若く才能溢れるアンドレア・ロカテッリ選手を迎える。彼はヤマハファミリーの一員として、すでにWSSで好成績をあげているが、トプラク・ラズガットリオグル選手のチームメイトとしてパタ・ヤマハ・ワールドSBKオフィシャルチームに加わる来年も、引き続き活躍してくれることと心から楽しみにしている」

「ギャレット・ガーロフ選手は、SBKのデビューシーズンにコロナウイルスの感染拡大の影響で苦労もあったが、来年はより安定した環境で走れるようになるだろう。初のコースでさえ上位を争えるライダーであることは証明済みだから、2021スペックのYZF-R1とチームの強力なサポートでより一層活躍してくれるだろう」

全日本ロードJSB1000クラスに参戦している野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
全日本ロードJSB1000クラスに参戦している野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

「野左根航汰選手の加入も嬉しいことだ。全日本ロードのJSB1000で抜きん出た才能を見せてきた。速い日本人ライダーを世界の舞台に迎えることは、シリーズにとってもヤマハにとっても非常に重要だ。3つの大陸を代表する若くて才能のある4人のライダーが2021年、SBKのグリッドに並ぶのです」


関連のニュース