MotoGP第11戦アラゴンGPの予選がスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したファビオ・クアルタラロ（ペトロナス・ヤマハSRT）、マーベリック・ビニャーレス（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）、カル・クラッチロー（LCRホンダ・カストロール）が会見に登場。予選を振り返った。
■ファビオ・クアルタラロ（ペトロナス・ヤマハSRT）／予選：ポールポジション
「（フリー走行3回目の転倒は）奇妙だった。フリー走行1回目でも、同じような転倒をしていたから。そのときはブレーキングですぐにフロントを失った。今朝は少しリヤが浮く形になって、同時にフロントを失ったんだ。足に痛みを感じたよ。今朝は寒くて指の感覚がなかったし。そのときはとても痛かったから、少し怖かったよ」
「幸い、バイクに乗るのはそんなに苦痛じゃなかった。フリー走行4回目では、うまくマネジメントして16周したんだけど、悪くなかったよ。でも、予選ではうまくいくと思っていなかった。週末をとおしてあまりフィーリングがよくなかったから。予選でいいタイムを出せてうれしいよ」
「（決勝レースでの）タイヤチョイスはまだはっきりしていない。まだバイクやライディングスタイルについて、しないといけないことがたくさんあるんだ。僕は序盤の10周はいいんだけど、マーベリックに比べて苦戦している。彼は午後、僕たちよりも（ペースが）安定していた。彼はとても速かった」
「エンジニアやクルーチーフがどこを改善できるのかを分析している。そして、この状況ではちゃんと分析することはすごく重要だと思う。バイクの感じはいいんだけど、思ったほどでもないから。明日は、フロントにミディアムタイヤを履くのも悪くないみたいだ。チームメイト（フランコ・モルビデリ）を見ると、フロントとリヤを選択する必要があるね」
■マーベリック・ビニャーレス（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）／予選：2番手
「今日はとてもよかったと思うよ。去年はレース後半で苦戦した。でも今年は特に最後の10周でとてもうまくいくものを見つけたんだ。明日はスムーズにいくようにしよう。特に、ミスはしないように。アグレッシブに、最初のコーナーから攻めていくよ。チャンピオンシップリーダーがすぐ側にいるからね。いいリズムを刻んでいきたい。明日には自信があるし、チャンスがあるとも思っている」
「（昨年ヤマハが苦戦した）セクター4については、僕はちょっとライディングスタイルを変えたんだ。セクター4で速いライダーたちに接近したよ。でも、特に1周目でまだ同じ問題はある。セクター2、セクター3でとても正確に走る必要がある。後方から来るライダーたちにギャップを築くためにね。でも、今年はそんなに（セクター4での問題は）大きくないと思う。それに、14コーナーと最終コーナー立ち上がりのトラクションがとてもいいんだ」
■カル・クラッチロー（LCRホンダ・カストロール）／予選：3番手
「まず、（前回フロントロウを獲得した）オースティンからずいぶん経ってしまった。ここ2、3年、予選ではあまりよくなかったんだ。（今回は）すばらしい予選ができて、このふたりのライダーと一緒にフロントロウに並べてよかったよ」
「僕のチームは（前戦）ル・マン以降、とても素晴らしい仕事をした。バルセロナの後、僕の腕は100％ではなかった。100％にはまだ時間がかかるけど、今週もまた少しよくなっている。ル・マンのようにいい予選のあとで、（今回）フロントロウを獲得できてよかった。ル・マンはレースでは残念なことになっちゃったけどね。明日はフロントロウからのスタートだ」
「ホンダがみんな速くなっている理由。タカ（中上貴晶）は今年速くなってきた。彼のバイクは（2019年に）チャンピオンを獲得したバイクだ。そして、本当に感銘を受けたのはアレックス（・マルケス）が今年やっていることだよ。前進していって、とても大きな結果を出したんだ。シーズンの初めからここまでずっと安定して走り続けるのはいいことだと思うよ」
「僕はル・マンでよくなり、そして、今はさらによくなっている。バイクが変わったわけじゃなく、ずっとバイクに乗っているからだと思う。リヤタイヤについてはもっと理解しないといけないけど、それはシーズンの最後まで変わらないと思う。だから、今、自分たちにあるものでベストを尽くしていくだけだ」
