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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.12.03 21:26

SBK:2021年からBMWにサテライトチーム誕生。M1000RRを4台エントリーさせて体制強化

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MotoGP | SBK:2021年からBMWにサテライトチーム誕生。M1000RRを4台エントリーさせて体制強化

 スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているBMWは、ワークス体制の1チーム2台で戦ってきたが、2021年はサテライトチームを2チーム加えて最新のBMW M1000RRを4台走らせることを発表した。

 BMWは2018年のミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)で、フルモデルチェンジしたスーパースポーツのS1000RRを発表して、BMWモトラッドモータースポーツとショーン・ミュア・レーシングの合同チームとしてワークス体制を復活させてSBKに参戦している。

 SBKにはBMWモトラッド・ワールドSBKチームのチーム名でエントリーしており、2019年シーズンはトム・サイクスとマーカス・ライターベルガーのコンビで参戦。2020年はサイクスとユージン・ラバティを擁して戦ってきたが、2021年はさらに参戦体制を強化することになった。

BMW M1000RR
BMW M1000RR

 ワークスのBMWモトラッド・ワールドSBKチームからはサイクスとマイケル・ファン・デル・マークの布陣で挑むことがすでに決定していたが、11月27日にサテライトチームが2チーム加わることを発表。サテライトチームはイタリアのRC Squadra Corse teamとドイツのBonovo Action teamであり、ともに1台体制で参戦するためワークスチームを含めると3チーム4名がエントリーすることになる。

BMW M1000RR
BMW M1000RR

 さらに参戦マシンはS1000RRではなく、二輪初のBMWのMモデルでありS1000RRよりスポーティかつサーキットでパフォーマンスを出せるように設計された、カーボンパーツやウイングレットなどが備えられたM1000RRを使用するという。

ユージン・ラバティ
ユージン・ラバティ

 ライダーはRC Squadra Corse teamにラバティが加入。ラバティはロードレース世界選手権の250ccクラスに参戦したのち、スーパースポーツ世界選手権(WSS)やSBKに参戦し、2016~2017年はMotoGPクラスに参戦した経験豊富なライダーだ。2018年からはSBKに戻り2020年はBMWモトラッド・ワールドSBKチームでS1000RRを駆った。彼はM1000RRの開発に関わっており、2021年はレースの出場とBMWのテストライダーとしての役割を担う。

 Bonovo Action teamはジョナス・フォルガーを擁し戦う。フォルガーは2008年に125ccからロードレース世界選手権デビューを果たし、2012年から2年間はMoto3クラス、2014年から3年間をMoto2クラスで過ごしたのち、2017年にモンスター・ヤマハ・テック3から最高峰のMotoGPクラスに昇格した。

ジョナス・フォルガー
ジョナス・フォルガー

 2017年の第9戦ドイツGPでは2位表彰台を獲得する活躍を見せたが、シーズン中にジルベール症候群に罹患していることが判明して第15戦日本GP以降は欠場。2018年も継続参戦が決まっていたが、参戦を休止した。2020年はドイツロードレース選手権(IDM)のスーパーバイク1000クラスに出場して、開催された8レースすべてで勝利を挙げた。また、SBKにも第6戦カタルーニャと第8戦エストリルにスポット参戦している。

 BMWはこの4台体制で連携とをとり、レースで得たデータをフィードバックすることでより強力なチーム体制を作り上げていくという。

BMW M1000RR

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