MotoGP最終戦ポルトガルGPで行われた各マニュファクチャラー代表者たちによる特別記者会見。スズキ、ドゥカティ、KTMの代表者たちが2020年シーズンを振り返った。
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■ダビデ・ブリビオ:チーム・スズキ・エクスター マネージャー
「2020年は我々にとって素晴らしい年だ。ヘレスでの最初の2戦ではそれほど良いスタートを切れなかった。開幕戦では、ライダーふたりともがゼロポイントだったのだ!その後我々は徐々に集中していった。ターニングポイントとなったのはオーストリアでジョアン(・ミル)が表彰台を獲得した時だ。アレックス(・リンス)はクラッシュしたが、彼は首位に近いところにいた。そして一貫性を積み重ねていき、今の状態にあるわけだ」
「ジョアンは第14戦バレンシアGPで世界選手権タイトルを獲得し、リンスは2位につけているところだ。非常にポジティブな状況で、大変喜ばしく思っている。コンストラクターズ選手権ではドゥカティと争っているので、最終戦に臨むにあたっては、達成すべきいくつかの他の目標も持っているわけだ。これは良い状況だ」
「我々が満足し、誇りに思っていることは、ダブルポディウムを飾ることができたことだ。ライダーふたりが4回表彰台にともに登壇している。これはライダーたちがどれだけ速いか、またバイクのパフォーマンスがどれだけ優れているかということを明確に示している」
「今年の最大の要因として、一貫性が非常に重要だった。多くの異なるライダーたちがレースで優勝している。ヤマハはどのチームよりもレースで優勝しているが、我々は一貫性を発揮することができた。ふたりのライダーが11回表彰台を獲得したのだ」
「今年は奇妙なシーズンで、少々異なる勝負であったと考えている。3連戦が多く行われた。我々は3連戦には慣れていない。だが技術的な観点から見ると、1カ所のサーキットで2連戦を行うと、我々が慣れているスケジュールに比べて流れを変えることができる。最初のレースでは早くバイクに適応しなければならない。2回目のレースでは全員の差が縮まっており、競争はいっそう激しくなる。こうしたことが普段と比べてこのシーズンを違ったものにしている。だが我々はタイトル獲得を達成したことを喜んでいるよ!