レッドブルKTMファクトリー・レーシングからレプソル・ホンダ・チームに移籍し2021年シーズンのMotoGP世界選手権に挑むポル・エスパルガロ。グランプリで最も象徴的なチームのひとつであるレプソル・ホンダに加入し、自身の夢を叶えたエスパルガロが2021年シーズンに向けての思いを語った。
初めてレプソル・ホンダのカラーリングをまとうことは、エスパルガロにとってどんな意味をもつのだろうか。
「レプソル・ホンダのカラーリングをまとうことは、素晴らしいことだよ。何年にもわたって世界でも最高のライダーたちが、この色を身につけてレースに勝ち、タイトルを獲得したのを目にしてきた」
「このカラーリングは僕にとっては栄光を意味する。すべてのライダーが成功し、行き着きたいと思う場所にいるということだ。僕が125ccクラス、Moto2、またMotoGPでレースをしている時でさえ、事実上このチームは毎回のレースで表彰台に上がっていた。このレプソル・ホンダカラーを自分のナンバーと一緒に見るのは素晴らしいね。本当に特別なことだと思う」
「最初から僕は自分がどこへ行きたいのか、どこにいるべきなのか、自分を試し、自分に何ができるのかを知るためにどこにいたいのか、とても明確にわかっていた。そうするための最高のやり方は、世界でも最高のチームに所属し、最高のバイクに乗り、最高のライダーのチームメイトになることだ。僕は自分のキャリアのなかで最高のタイミングでレプソル・ホンダ・チームに加入したのと思っている。適切なタイミングで望む場所にいる僕は間違いなく今自分の夢を叶えているんだ」
2021年シーズンに乗るホンダのマシンRC213Vについてどんな感想をもっているのだろう。
「写真やビデオでこのバイクを何度も見てきたけれど、物理的にかなり小さいバイクだと思う。こうした小型のバイクは思うがままに操縦できる。少し動きすぎるきらいがあるけれど、僕が好きな種類のバイクだ。ライダーが何をしたいか多くのことをバイクに伝えるんだ」
「時にはバイクが望まないようなことのひとつやふたつは強制する必要があるのは確かだけれど、それが僕の乗り方だ。僕はブレーキを遅めにかけたいし、レプソル・ホンダにいたすべてのライダーたちも、とても遅いタイミングでアグレッシブにブレーキをかけていた。それが僕のライディングスタイルだから、とても有利なるよ」
2021年の目標について、そしてレプソル・ホンダ・チームにどのように貢献していくのだろうか。
「シーズンに向けた一番の目標は、表彰台に立ち、レースで優勝し、世界タイトルを獲る以外にない。昨年のリザルトを改善する必要がある。僕は良い年を過ごしたけれど、もっと良くなるはずだし、最善を尽くすつもりだ。最初の年は簡単にはいかないだろうけど、僕はチャンピオンシップでトップ6に入るためにレプソル・ホンダ・チームに来たのではない。僕はいつかMotoGP世界チャンピオンになるという、僕のキャリアで最高の目標を達成しにきたんだ。もちろんレプソル・ホンダでは、レースに優勝し、この目標を達成することが可能だよ」