ヤマハ・ファクトリー・レーシングMotoGPチームは、MotoGPの“生ける伝説”であるバレンティーノ・ロッシとともに歩んだ15年間の成功の旅を、大きな誇りを持って振り返った。
2020年シーズンのMotoGP終了後、ヤマハは、バレンティーノ・ロッシの15年間にわたる傑出したハードワーク、献身、情熱に感謝を伝えている。ロッシは自身のレースキャリアにおいて、長期間にわたって(2004年~2010年、2013年~2020年)ヤマハ・ファミリーの主要メンバーとして活躍している。チームはこの機会に、2021年シーズンもペトロナス・ヤマハSRTで活躍するMotoGPの生ける伝説と移籍するクルーメンバーに対し、心からの感謝の意を表し、彼らが生み出した目覚ましい功績を讃えている。
ロッシは2004年にヤマハに加入し、7年間在籍した。そしてドゥカティへ移籍し2年間を過ごしたが、2013年に再びヤマハに復帰。彼の目標、エネルギー、パフォーマンスをチームは再確認することになった。ファクトリー・ヤマハMotoGPチームでの第2期は8年続き、第1期よりも1年長かったことは、ヤマハがどれだけロッシにとって居心地が良かったかを示している。
ロッシのファクトリー・ヤマハ・チームにおける功績は膨大だ。彼は4回MotoGP世界選手権タイトルを獲得し、56勝を挙げ、142回表彰台に登壇、それを255回のグランプリレースで達成したのだ。
ファクトリー・ヤマハ・チームは、ロッシの他にも高い評価を受け、広く認められている同僚たちに別れの言葉をかけた。ブレント・スティーブンス(1999年からメカニック)、アレックス・ブリッグス(2004年からメカニック)、マッテオ・フラミーニ(2000年からデータエンジニア)、ダビド・ムニョス(2020年からクルーチーフ)、イダリオ・ガビラ(2019年からライダー・パフォーマンスアナリスト)らは、全員が“ザ・ドクター”であるロッシのクルーたちだ。
アレックスとブレントはヤマハを去ることになるが、ダビド、マッテオ、イダリオは2021年もペトロナス・ヤマハSRTの一員としてロッシとの仕事を続ける。
また、ハビエル・ウリャテ(2003年からメカニック)もチームを離れる。彼は18年間をファクトリー・ヤマハのクルーの一員として過ごした。カルロス・チェカ、マルコ・メランドリ、コーリン・エドワーズ、ホルヘ・ロレンソ、マーベリック・ビニャーレスといったビッグネームたちと仕事をし、彼らが多くの勝利と表彰台を獲得するのに手を貸した。それにはホルヘの3度のタイトル獲得も含まれる。
ヤマハ・ファクトリー・レーシングMotoGPチームは、この機会をそのまま放っておくことはできなかった。最終戦ポルトガルGPの週末、スタッフ全員がモンスターエナジー・ヤマハのガレージに集まり(ポルトガルにいなかったスタッフと、チームの友人たちはオンラインで参加した)、離脱するメンバーたちに対して心からの感謝を伝え、別れの贈り物を手渡したのだ。