JSB1000トップの亀井雄大「表彰台に何度か上がりたい」／全日本ロードもてぎ公開テスト3日目

　いよいよ4月3日（土）、4日（日）に開幕する全日本ロードレース選手権。3月26日（金）は、もてぎ公開テスト3日目が行われた。この日の天気予報は晴れのち曇だったが、J-GP3の2回目の走行から雨が降り始める。すぐに止むが、その後も降ったり止んだりを何度か繰り返す不安定な状況でもあった。

　その中で、精力的にテストを繰り返した亀井雄大（Honda Suzuka Racing Team ）が1分50秒423で3日目のトップタイムを記録した。

「今シーズンの目標は、表彰台ですね。それも何度か立ちたいと思っています。野左根（航汰）選手と水野（涼）選手が抜けたので、昨年、加賀山（就臣）選手や濱原（颯道）選手と繰り広げていた5位争いが、そのまま3位争いになるので表彰台が現実的に見えて来ています。応援してくださっている皆さん、頑張ってくれているチームのためにも開幕戦で、ぜひ実現したいですね」と亀井。自信のコメントを残した。

　2番手は、1分51秒321をマークした渥美心（TONE RT SYNCEDGE4413 BMW）がつけた。ST1000クラスでは、トップタイムとなる。

「このオフは、フィジカルトレーニングをして、150ccとか250ccでミニコース、オフロードと、それなりに走り込んで来ました。1000ccに乗るのは、昨年の最終戦以来でしたし、新車でしたが、身体の調子もいいのでスムーズにペースを上げて自己ベストを更新することができました。レースウイークで、もうワンランク上げて、勝ちを狙えるようにしたいですね。チームメイトの星野選手も調子がいいので1-2独占を目指します」と渥美。

　以下、関口太郎（SANMEI Team TARO PLUSONE ）、山口辰也（Team T2y）と1分51秒台で続き、新チームを立ち上げた中冨伸一（W aveinn-R）が5番手につけた。

　J-GP3クラスは、小室旭（Sunny moto Planning）が両セッションともトップタイムをマーク。

「エンジンに関しては、今年からウインドジャマーズ平野さんにお願いしているのですが、走行ごとに、よくなっていますし、安定して走ることができていることが、大きな前進だと思います。タイヤを含めた足回りに関しても、やっておきたいことができたので、後はレースウイークまでに詰めて行きます」と自信のコメントを残した小室。

　2番手には、尾野弘樹（P .MU 7C GALE SPEED）、3番手の成田彬人（SDG Motor Sports RT HARC-PRO.）と2分02秒台で続いた。J-GP3クラスの2日間トータルでは、尾野の2分01秒044が最速タイムとなっており、本番では2分を切りたいと自信をのぞかせる。レースウイークも小室VS尾野の構図が成り立ちそうだ。

　チームを移籍しタイヤがダンロップからブリヂストンとなった成田彬人（SDG Motor Sports RT HARC-PRO.）もタイムを詰めてきて3番手。4番手は2分03秒369の小合真士、5番手は2分03秒483の木内尚汰、6番手は2分03秒578の徳留真紀と続いた。

　3日間の公開テストが終了し、来週木曜日の特別スポーツ走行から全日本ロードレース開幕戦ツインリンクもてぎの走行が始まる。

　全日本ロードレース選手権 もてぎ公開テスト3日目のタイム結果は以下の通り。

■全日本ロードもてぎ公開テスト3日目 タイヤメーカー合同 JSB1000／ST1000 走行1回目 タイム結果

■全日本ロードもてぎ公開テスト3日目 タイヤメーカー合同 JSB1000／ST1000 走行2回目 タイム結果