全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦SUGOの公開テストが翌週末に本番を控えた5月11日（火）から3日間の日程で始まった。
初日は4メーカー合同枠が3本とST600クラスの走行が2本行われた。4メーカー合同枠は、今回も中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）がリード。2本目には、マシントラブルが発生し、赤旗が出る場面もあったが、その後にマークした1分26秒878がベストタイムとなった。1分26秒台に入れたのは、中須賀のみ。文句なしのトップタイムとなった。
「去年の走り出しよりフィーリングは、よかったと思います。初日はアベレージを上げるためにユーズドタイヤで周回を重ね、2日目はニュータイヤを履いて、どうかという部分を確認する予定です。目標としているペースに近づけてレースウイークを迎えたいですね」と中須賀。
2番手には、加賀山就臣（Team KAGAYAMA）が1分27秒811で続いた。
「今シーズン問題になっている部分を解決しようと、いろいろ用意してくれたおかげで、いい方向に行ったと思います。まだ解決したとは言えない状態ですが、症状は、かなりよくなってきています」と加賀山。
3番手に1分27秒832の清成龍一（Astemo Honda Dream SI Racing）、4番手に1分27秒885の濱原颯道（Honda Dream RT 桜井ホンダ）、5番手に1分27秒987の津田一磨（BabyFace Powered by YOSHIMURA）と、ここまでが1分27秒台で続いた。
このJSB1000勢に続いたのが、ST1000クラスでトップタイムをマークした岡本裕生（bLUcRUニトロレーシング51ガレージ YAMAHA）だった。タイムは、1分28秒239をマーク。今までのコースレコードが1分30秒060だったので、大幅更新と言えるだろう。
「一度、SUGOにはテストに来ているのですが、そのときは、まだ工事中で砂がコースに出ている状態でした。そのときに比べると、今回は、すごくコンディションがいいので、もっとタイムが出るかと思っていましたが、なかなか難しいですね。2日目は、レースに向けたことをいろいろやって行こうと思っています」と岡本。ST1000ルーキーながら早くも速さを見せている。
2番手に1分28秒593の渡辺一馬（Astemo Honda Dream SI Racing）、3番手に1分28秒808の前田恵助（bLUcRU伊藤ﾚｰｼﾝｸﾞBORGﾔﾏﾊ）、4番手にゼッケン1をつける高橋裕紀（日本郵便Honda Dream TP）が1分28秒844、5番手に1分28秒918の南本宗一郎（AKENO SPEED・YAMAHA）、6番手に1分28秒995の津田拓也（WestPower SUZUKI）と、ここまでが1分28秒台をマーク。これ以降は、1分29秒台で続くが、いずれもコースレコードをブレイクする走りを見せ、ST1000クラス全体のレベルアップが著しい。
ST600クラスは、2本目の走行で小山知良（日本郵便Honda Dream TP）が1分30秒610をマークし、非公式ながら自らが保持するコースレコードを更新する速さを見せた。
「目標は1分30秒台前半、1分29秒台なので、まだまだ満足はできません。ただ決勝に向けてアベレージはよくなってきていますし、単独でタイムも出せているので、もっとセットを詰めていきたいですね」と小山。
荒川晃大（MOTO BUM HONDA）が1分30秒644と僅差で2番手に続き、3番手に國峰啄磨（TOHO Racing）が1分30秒899と、ここまでが1分30秒台。4番手に1分31秒372で鈴木光来（MOTO BUM HONDA）が続きトップ4をホンダ勢が占めた。5番手にヤマハ最上位となる横山尚太（ｶﾞﾚｰｼﾞL8 Racing Team･YAMAHA）が1分31秒440でつけた。
5月12日（水）は公開テスト2日目が各クラス45分2本のスケジュールで行われる。
全日本ロードレース選手権 SUGO公開テスト1日目のタイム結果は以下の通り。
