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MotoGP ニュース

投稿日: 2021.06.09 08:00
更新日: 2021.06.09 08:12

【レースフォーカス】アップデートを遂げたKTM…オリベイラがカタルーニャで挙げた今季初優勝/MotoGP第7戦

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MotoGP | 【レースフォーカス】アップデートを遂げたKTM…オリベイラがカタルーニャで挙げた今季初優勝/MotoGP第7戦

 MotoGP第7戦カタルーニャGPでは、KTMのミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が2021年シーズン初優勝を飾った。第6戦イタリアGPに続く、2戦連続の表彰台獲得である。KTMはイタリアGPから新しいフレームを投入し、そして燃料面で、新しいパートナーシップを結んでいた。
 
 オリベイラは2列目4番手スタートだったが、絶好のスタートを切って1コーナーを過ぎるころには2番手に浮上。2周目には先頭を走っていたジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)を交わしてトップに立った。12周目にはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)のオーバーテイクを許すも、遅れることなくトップを奪還し、今季初優勝を上げた。KTMとしても2021年シーズン、初めての勝利となった。
 
 2020年シーズンにはKTM全体として、3勝、5度の3位表彰台を獲得。2021年シーズンからはコンセッション(優遇措置)の適用から外れた。しかし、2021年のシーズン序盤は、苦しい戦いが続いていた。
 
 第6戦イタリアGPの話に戻るのだが、KTMはイタリアGPから、新しいフレームを投入していた。第6戦イタリアGPでは、オリベイラが2位表彰台を獲得した。これはスペインGP後のテストで初めて走らせたものだという。ここから第7戦カタルーニャGPにかけて、流れが上向きになっていったようだった。
 
 また、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が362.4km/hのトップスピードを記録している、という点についても触れたい。確かにトップスピードは、昨年からすでにその実力を見せていた部分ではある。ただ、今季については、KTMが新たなパートナーシップを結んだことも、一つの要因のようだ。5月25日、イタリアGPより、レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングのKTM RC16が、ETSレーシング・ヒューエルスの燃料を使用することが発表されている。ETSレーシング・ヒューエルスが供給するのは、マニュファクチャラーやチームと協力して設計された、カスタムメイドの燃料であるという。
 
 これについては第6戦イタリアGPのレースウイーク中、オリベイラが「(ムジェロでは)チームが使っている燃料のおかげで、トップスピードが上がっているみたいだ。もちろんこうしたすべてが、速く走るための要因になる」と語り、ビンダーも「僕たちは新しい燃料を得た。これで少しだけスピードが増したんだ。新しいフレームと新しい燃料の組み合わせでよくなった」と述べていた。

■2021年、まずは1勝を挙げたKTM。オリベイラの今後についての見解は


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