レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

MotoGP ニュース

投稿日: 2021.11.15 09:20
更新日: 2021.11.15 11:03

バニャイア、ロッシの引退に華を添える優勝「レース後、感動を分かち合った」/MotoGP第18戦バレンシアGP決勝トップ3コメント

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


MotoGP | バニャイア、ロッシの引退に華を添える優勝「レース後、感動を分かち合った」/MotoGP第18戦バレンシアGP決勝トップ3コメント

 11月14日、MotoGP第18戦バレンシアGPの決勝レースがスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われ、MotoGPクラスで優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)と3位のジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席し、レースを振り返った。なお、2位のホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)は体調不良のため、欠席している。

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:優勝

「できる限り最高の方法で(バレンティーノ・)ロッシの最後のレースをお祝いするのが、すごく大事なことだった。彼の過去の(デザインの)ヘルメットを被ってね。(この日自分が被っていたヘルメットの)2004年は、ヤマハが厳しい戦いを強いられていた時期で、その年に彼はチャンピオンになった。僕にとっては、このヘルメットの持つストーリーが最も素敵なものだったんだ。だからそれを選んだ。今日は僕の優勝という最高の形で彼のラストレースをお祝いすることができた。チェッカー後には、たくさんの感動を分かち合ったよ。とてもうれしく思っている」

「理由はわからないけれど、最後の2戦、僕のスタートは最悪だった。1コーナーを抜けたら3番手か4番手くらいになっていた。でも、自分にはいいペースがあるとわかっていたんだ。ジャック(・ミラー)が最終コーナーでミスをしたのでオーバーテイクした。今日は最終コーナーと、それから2コーナーが少し難しいコンディションだったからだ」

「それからホルヘ(・マルティン)を追いかけた。彼のペースがちょっと落ち始めたとき、僕のペースが方がいいとわかったからだ。そして、ジョアン(・ミル)も差を詰めようとしていた。だから、ホルヘをかわして攻めたよ。勝ててうれしい。このサーキットではこれまで、いい走りができていなかったからね」

■ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:3位

「(ドゥカティの)表彰台独占という歴史的な記録に貢献できてうれしいよ。チームにとっても、すべてのエンジニアにとっても素晴らしい記録だ。2011年、2012年、2013年、2014年……と、彼らは努力を続けてきたんだ。苦労してきた歴史があり、今やドゥカティは多くのバイクが(MotoGPに)参戦していて、とても強い」

「僕は2015年にMotoGPにステップアップしたけれど、もしそのときのドゥカティに乗りたいかと言われたら『あまり』と答えただろうね。でも今では、みんなドゥカティライダーになりたがっている。ペッコ(※フランセスコ・バニャイアの愛称)が言ったように、ライダーとエンジニアが昨年からどれくらい努力し続けてきたのかってことだと思うよ。この数年の開発に参加できたのは素晴らしいことだ」

「バレンシアは特別な場所だ。1周目は、ちょっと頭が真っ白になった感じだった。ホルヘ(・マルティン)をかわそうとしていたんだけど、彼はすぐに抜き返してきた。それでちょっと慌てちゃったんだよ。たぶんね。それからブレーキを握ったときにちょっとした瞬間があって、最終コーナーでワイドになってしまい、ペッコが僕をかわしていったんだ。そして、スズキのふたり、ヤマハ(ファビオ・クアルタラロ)がいて……、『何が起こっているんだ』と思ったよ。それから冷静さを取り戻すことができたけれど、ちょっと抑えてしまっていたのかもしれないな。1コーナーと13コーナーではタイヤを温存しようとしていたから」

「レースを全体で考えようと思っていたんだけど、後ろに下がりすぎたね。アレックス(・リンス)がリタイアしたのはラッキーだった。でも僕はすごく強さがあると思っていたんだ。レース終盤にはホルヘにかなり接近して惜しいところまでいったんだけどね」

「チャンピオンシップでランキング4位を獲得できたし、ペッコもチャンピオンシップでランキング2位。ドゥカティはコンストラクターズタイトル、チームタイトルも獲得できた。大きな意味を持つシーズンだったと思う。ペッコ、そして僕がファクトリーチーム入りしたときは、たくさんの人がそれに疑問を抱いていた。でも僕たちは自分たちのために頑張ってきたし、ペッコは僕よりもそうだ。こういう仕事を長くしていきたいと思っているよ」


関連のニュース