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MotoGP ニュース

投稿日: 2021.11.24 20:45
更新日: 2021.11.24 20:47

MotoGPが『ゼロカーボン燃料』導入を目指す。2024年までに40%以上、2027年には完全移行へ

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MotoGP | MotoGPが『ゼロカーボン燃料』導入を目指す。2024年までに40%以上、2027年には完全移行へ

 11月24日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は2024年からロードレース世界選手権MotoGPで『ゼロカーボン・フューエル』を使用していき、2027年までに完全に移行すると発表した。

 現在、世界のモーターサイクルの販売台数は年間6000万台にのぼり、20億台以上のバイクが世界の道路を走っている。その二輪車は、よりクリーンで安全で、環境に優しいモビリティを追求する上で重要な役割を担っており、二酸化炭素排出量の削減、持続可能性を高め、気候変動への対策という世界のニーズに大きく貢献する力を持っている。

 また、MotoGPはモーターサイクル業界とモビリティ業界の両方の進化をリードする力を持っており、世界で人気を博す技術的にも進歩しているスポーツのひとつとして、レースの『実験室』となっている。

2021MotoGP第1戦カタールGP スタートシーン
2021MotoGP第1戦カタールGP スタートシーン

 そして、MotoGPに参戦するメーカーと協力して、持続可能性を高めるための新しい目標が設定された。それは、2024年までに、MotoGPの全クラスの燃料は、非化石燃料を40%以上使用すること、2027年までに、MotoGPの全クラスの燃料を100%非化石燃料とすることだ。

 MotoGPはこれらの燃料を継続的に開発・テストしていき、最高峰クラスの全メーカーは、サプライヤーと協力して独自の燃料を開発するという。複数の燃料を開発することで、その技術や知識が一般のオートバイにまで行き渡ることになる。

 これらの燃料は、標準的なエンジンで使用することができ、都市廃棄物や非食物バイオマスを原料とすることで、化石由来のガソリンと比較して温室効果ガスの排出量を大幅に削減することができる。さらに、燃料供給会社は、燃料の生産に再生可能エネルギーを段階的に導入していくようだ。

 また、Moto2クラスとMoto3クラスは、引き続き1社の燃料供給会社から供給されるが、2024年には一部に持続可能な燃料を導入。2027年にはMotoGPクラスと同様に、両クラスとも100%持続可能な燃料に変更される。

 四輪の最高峰レースとなるF1でも『カーボンニュートラル』の実現を目指しており、国内でもスーパーGTやスーパーフォーミュラで新・環境燃料の『カーボンニュートラル・フューエル』を2023年から導入することを目指している。


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