12月11日、全日本ロードレース選手権に参戦しているTOHO Racingは、2022年シーズンにおけるチーム体制を発表した。清成龍一が加入しJSB1000クラス、國川浩道、國峰啄磨はST1000クラスに参戦する。
東広島を拠点に活動しているTOHO Racingは、全日本ロードを初め、鈴鹿8時間耐久ロードレースなどのロードレースに参戦しているプライベーターチームだ。
山口辰也をメインライダーとして2011年から活動を開始させ、初年度にST600クラスでチャンピオンを獲得。翌年から2017年まで山口をJSB1000クラスに参戦させ、2012年にはランキング3位を獲得した。
また、鈴鹿8耐にも2011年から2017年まで参戦を継続して、2012年には山口辰也、高橋裕紀、手島雄介の3人のライダーで総合2位と表彰台を獲得した。
2018年からはロードレースの活動を一時休止したが、2020年から國川と國峰を起用して再び全日本ロードに参戦した。
國川は2020年にST1000でランキング10位となり、2021年はJSB1000に参戦予定だったが開幕前の怪我で全レースを欠場。ST600の國峰は2020年にランキング10位、2021年はランキング6位に入った。また、國峰は鈴鹿2&4レースにJSB1000から参戦し、レース1で8位に入ったことでTOHO Racingは鈴鹿8耐の出場権を獲得している。
そんなTOHO Racingは2022年のチーム体制を発表。ブリティッシュスーパーバイク選手権（BSB）で3回王者に輝き、鈴鹿8耐で4回優勝している清成が移籍し、JSB1000クラスから参戦することとなった。清成は、Astemo Honda Dream SI RacingからJSB1000クラスを戦い、ここ2年ランキング2位、3位を獲得している。
さらに、國川、國峰も引き続きチームに残留するが、ふたりともにST1000クラスにスイッチすることになった。
来季は3人ともにホンダCBR1000RR-Rを駆り、清成はブリヂストンタイヤ、國川と國峰はワンメイクのダンロップタイヤを使用する。また、鈴鹿8耐にも出場予定だ。
■清成龍一
「TOHO RacingからJSB1000クラスを走ることが決まり、とてもうれしく思っています。新しいチャレンジをしたい思いが強くなり、それに福間代表が応えてくださりました」
「新しい挑戦なので、決して楽な道ではないと思いますがチームと力を合わせてチーム力を上げて、しっかり成績を残していきたいですね。今まで経験してきたことを生かして優勝を目指します」
■國川浩道
「2021年は開幕前の怪我でシーズンを棒に振ってしまいチームに大きな迷惑をかけてしまいました。それにもかかわらず、来シーズンST1000クラスを走るチャンスをいただけたことは、言葉で言い表せないほどのことです」
「怪我明けのシーズン、自分の置かれている状況がどうなっているか分かりませんが、これまでのレースで培ったものを全て出し切って勝負したいと思っています。応援してくださっている皆さんの期待に応えるシーズンにします！」
■國峰啄磨
「まずはST1000クラスを走るチャンスをくださったチームに感謝いたします。ST1000クラスは、激戦区ですし、レベルの高い場所だからこそ、いい結果を残してアピールしていきたいですね」
「レーシングライダーとして勝負の年だと思っていますし、JSB1000に乗った経験も生かして、チャンピオンを獲れるように頑張っていきたいです」
■福間勇二代表
「世界で活躍した清成龍一を起用できることは、とてもうれしいことですし、TOHO Racingとして今から2022年シーズン開幕が楽しみです。東広島からモータースポーツを盛り上げて行きますので、ぜひTOHO Racingにご期待ください。応援よろしくお願いいたします」
