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MotoGP ニュース

投稿日: 2021.12.27 22:36
更新日: 2021.12.27 22:39

川﨑祥吾、2022年はイタリア選手権SS600に参戦。カワサキからヤマハにスイッチ

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MotoGP | 川﨑祥吾、2022年はイタリア選手権SS600に参戦。カワサキからヤマハにスイッチ

 12月24日、川﨑祥吾(G.A.P. MOTOZOO Racing by Puccetti)は、オンライン会議サービスのzoomを使用して2021年報告会を行い、今季参戦したスーパースポーツ世界選手権(WSS)を振り返り、2022年の参戦体制を発表した。

 現在19歳の川﨑は、ポケバイやミニバイクを経て、2015年にFIMアジアカップロードレースのタイラウンドで1位、台湾ラウンドで2位を獲得。2016年にはアジア・タレント・カップ(ATC)に参戦し、2017年は筑波ロードレース選手権J-GP3クラスでチャンピオンに輝いた。

イタリア選手権(CIV)SS300に参戦した川﨑祥吾
イタリア選手権(CIV)SS300に参戦した川﨑祥吾

 2018・2019年はイタリア選手権(CIV)SS300に参戦し、2年目にランキング15位となった。そして、2021年はWSSに参戦し、世界選手権を経験した。

 WSSでは、10戦のレースが開催されたが、シーズン前に鎖骨を骨折、第5戦オランダのFP2で転倒を喫して右手首を骨折、第11戦ボルトガルでは予選での転倒で右脚を負傷したことで5戦9レースの出場に留まった。また、決勝での最高順位は第1戦スペインのレース1の18位となり、厳しいシーズンとなった。

「2021年は世界選手権に参戦して自分の実力や弱点、立ち位置を認識することができました」とファンやスポンサー、関係者に説明した川﨑。

「シーズンが始まる前の怪我やシーズン中にも怪我をしてしまって、ずっと走り続けることができず、レースでは苦戦して思うような結果を残せませんでした。今年の結果をもとに、来年以降の目標を再設定して、一歩一歩前進してきたいと思います」

2022年はイタリア選手権(CIV)SS600にTeam Speed Actionから参戦する川﨑祥吾
2022年はイタリア選手権(CIV)SS600にTeam Speed Actionから参戦する川﨑祥吾

 そんな川﨑だが、2022年はイタリア選手権(CIV)のスーパースポーツ600(SS600)に参戦すると発表した。チームはヤマハイタリアのオフィシャルサポートを受けるTeam Speed Action、マシンはヤマハYZF-R6にスイッチ、タイヤはピレリとなる。

「帰国する前の11月21日に、新しいチームと事前テストをしました。その時の1周目のコーナーひとつめに入った瞬間に曲がりやすいと思いました。カワサキは300ccと600ccの違いが大きく感じましたが、YZF-R6は300ccと同じような感覚で扱えて、操作性が良かったと感じました」

「まだ、セッティングを詰める段階ではありませんが、かなり乗りやすいバイクだったので来年以降の自分のレースのパフォーマンスに期待ができるのかなと思っています」

2021年はWSSに参戦した川﨑祥吾(G.A.P. MOTOZOO Racing by Puccetti)
2021年はWSSに参戦した川﨑祥吾(G.A.P. MOTOZOO Racing by Puccetti)

 また、来年の目標は「CIVの年間チャンピオン獲得」と話すが、中長期目標も明かし「WSSに参戦して、スーパーバイク世界選手権(SBK)かCIVのSBKクラスに昇格し、10年以内にSBKの年間チャンピオンを獲得する」という。

「今年の中盤まで、MotoGPにするかSBKにするか迷いがありましたが、縁があってWSSに参戦することができて、パドックの雰囲気などを感じてみて、アジア・タレント・カップの時はMotoGP併催の時もあったので、その時の雰囲気の違いを考えるとSBKの方が自分の力を発揮できると思いSBKの方向に絞りました」

 報告会の最後には「来年は古巣のイタリア選手権に帰って、再スタートします。世界選手権からのイタリア選手権なので、第1戦から上位で活躍できるように準備を進めている最中です。来年、結果を残すことももちろんですが、長きに渡って繋がるようなリザルトを残せるように頭を使って、レースに取り組んでいきたいと思います」と意気込んで締めた。

 2022年は世界選手権から離れることになるが、現在19歳の彼が、イタリアで結果を残してWSSやSBKで活躍することに期待したい。


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