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投稿日: 2022.02.07 18:38

【ブログ】鈴鹿8耐トライアウトも兼ねた鈴鹿2&4。カメラマンから見た全日本ロード/第2戦鈴鹿

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Blog | 【ブログ】鈴鹿8耐トライアウトも兼ねた鈴鹿2&4。カメラマンから見た全日本ロード/第2戦鈴鹿

 毎年、全日本ロードレース選手権をまわり、シャッターを切り続けるカメラマン「Nob.I」がお届けする『カメラマンから見た全日本ロード』。第2回目は4月24~25日に開催された第2戦、鈴鹿2&4。第1戦に続く全車撮りのなか、鈴鹿8耐トライアウトも兼ねた第2戦で起きたドラマとは?

* * * * * * *

前回に続き、カメラマンから見た全日本ロード、鈴鹿2&4のブログを執筆。初回打ち切りにならずに一安心です。

鈴鹿2&4ということで、全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催。ピットやパドックには、フォーミュラ関連の機材があったり、大きなトラックが停まっていたりと普段の全日本ロードとは雰囲気が異なり、少々びびっています。カメラマンを含めたメディアも、いつもの顔ぶれとは違って緊張します。

鈴鹿2&4における全日本ロードレース第2戦はJSB1000のみの開催で、そのレース1は秋に延期された鈴鹿8耐出場をかけたトライアウトも兼ねています。

エントリー台数は67台、決勝に残れるのは44台で、3分の1が予選落ちという厳しいレースとなりました。

フルグリッドのスタートは圧巻
フルグリッドのスタートは圧巻

そんなわけで、鈴鹿8耐に向け、編集部からはまたも「全車撮り」の依頼。この台数にもかかわらず、バリエーションを多くとのリクエスト。

レース期間中、機械のごとくひたすらレンズを振り続けましたが、果たして使ってもらえたのでしょうか?

今回のひとつめのトピックスは、8耐出場をかけた、様々な選手のスポット参戦です。

生形秀之選手(S-PULSE DREAM RACING・ITEC)
生形秀之選手(S-PULSE DREAM RACING・ITEC)
ST600クラスに参戦中の國峰啄磨選手(TOHO Racing)は大排気量にも適応
ST600クラスに参戦中の國峰啄磨選手(TOHO Racing)は大排気量にも適応
寺本幸司選手(TERAMOTO@J-TRIP RACING)
寺本幸司選手(TERAMOTO@J-TRIP RACING)
中島元気選手(Honda浜松エスカルゴRT)。2018年J-GP3王者、2021年もJ-GP3に参戦中
中島元気選手(Honda浜松エスカルゴRT)。2018年J-GP3王者、2021年もJ-GP3に参戦中
Astemo Honda Dream SI Racing、トライアウト対象のチームに貼られたテッカー
Astemo Honda Dream SI Racing、トライアウト対象のチームに貼られたテッカー

ふたつのトピックスは、もてぎに続き、鈴鹿にも参戦を表明した、YOSHIMURA SERT MOTULの渡辺一樹選手の出場及び欠場です。

22日の練習走行での転倒で、左手首を骨折してしまいました。第1戦のツインリンクもてぎでは中須賀克行選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)と激しいバトルを繰り広げたので残念でなりません。

また全日本ロードで走ってほしい!ファンもメディアも待っています。

YOSHIMURA SERT MOTULのピット。渡辺一樹選手(右)三角巾と氷嚢が痛々しい。左は全日本スーパーフォーミュラ・ライツに参戦中の名取鉄平選手。同じ山梨県出身
YOSHIMURA SERT MOTULのピット。渡辺一樹選手(右)三角巾と氷嚢が痛々しい。左は全日本スーパーフォーミュラ・ライツに参戦中の名取鉄平選手。同じ山梨県出身

それではレースに参りましょう。

レース1は3周目に多重クラッシュが発生し、セーフティカーが導入されて早くも荒れ模様。

セーフティカー解除後の再スタートはライダーも緊張するようですが、それはカメラマンも同様。中須賀克行選手は以前、セーフティカー周回中に転倒しており、今回も何かが起こるかもしれない……

レース1、セーフティカーによる先導
レース1、セーフティカーによる先導

セーフティカー解除後、上位陣が順当に通過するなか、あれ、白赤マシンが来ない???

MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの名越哲平選手が来ません。

いや、しかし、レースの残り周回数はセーフティカーの導入で少なくなっており、勝負所はそれほど多くない。レース展開を追わねば、と頭を切り替えます。

コースサイドに出ているカメラマンは、他のコーナーで起こっていることを把握できませんし、考えてもどうしようもないので、頭を切り替えて目の前のレースに集中です。

名越哲平選手は、セーフティカー解除後に最終コーナーで転倒したとレース終了後にわかりました。

まさかのリタイアで、8耐トライアウトを通過できず・・・今回も何かが起きました。これで、8耐出場権を獲得するには、5月に開催される鈴鹿サンデーロードレースに出場しなければなりません。
※2021鈴鹿サンデーロード第2戦も8耐トライアウトの対象

ツインリンクもてぎに続き、J-GP2クラス2020年王者・名越哲平選手と名門HARC-PROは苦しいシーズンになりそうです。

これからの巻き返しに期待しましょう。
※無事サンデーロードレースで8耐トライアウト通過しました

MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの名越哲平選手。アッパーカウルにはTRYOUTステッカーが確認できる
MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの名越哲平選手。アッパーカウルにはTRYOUTステッカーが確認できる

第2戦の結果は、レース1・2ともに中須賀克行選手が制し、開幕から4連勝。強いです。

レース1、パルクフェルメに向かう中須賀克行選手
レース1、パルクフェルメに向かう中須賀克行選手
レース2、清成龍一選手(右)を抜き、トップに躍り出る中須賀克行選手(左)。逆バンクからは鈴鹿の街並みと伊勢湾が見える。個人的に好きな撮影スポット
レース2、清成龍一選手(右)を抜き、トップに躍り出る中須賀克行選手(左)。逆バンクからは鈴鹿の街並みと伊勢湾が見える。個人的に好きな撮影スポット

今回の3つめのトピックスは、Honda Suzuka Racing Team、亀井雄大選手の表彰台初登壇(3位)でしょう。

レース2、パルクフェルメから表彰式へ向かう、Honda Suzuka Racing Team亀井雄大選手
レース2、パルクフェルメから表彰式へ向かう、Honda Suzuka Racing Team亀井雄大選手
亀井雄大選手の走り
亀井雄大選手の走り
レース2終了後、パルクフェルメにて。Honda Suzuka Racing Teamは、本田技研工業株式会社鈴鹿製作所の従業員によって構成されるクラブチーム。2021年、亀井雄大選手は部長に就任
レース2終了後、パルクフェルメにて。Honda Suzuka Racing Teamは、本田技研工業株式会社鈴鹿製作所の従業員によって構成されるクラブチーム。2021年、亀井雄大選手は部長に就任

JSB1000は日本の最高峰カテゴリーで、STクラスと比べると改造できる範囲が広く、セッティングの幅も広い。

プライベーター、そしてサラリーマンライダーが表彰台に登壇する…… ドラマチックではありませんか?

そのドラマは、亀井雄大選手の努力はもちろん、Honda Suzuka Racing Team全員の努力の成果です。

いくらライダーが速かったとしても、それを支えるメカニックやチーム員がいなければ、ライダーはマシンを走らせることすらできません。「チーム力」を写真で表現できるように、私も日々精進です。

鈴鹿2&4はいかがでしたでしょうか?

全日本ロードレースはまだ始まったばかり。まだまだ続きますので乞うご期待!

レース1表彰式。加賀山就臣選手は自身の持つJSB1000表彰台最年長記録を更新
レース1表彰式。加賀山就臣選手は自身の持つJSB1000表彰台最年長記録を更新

追伸
皆さんご存じのとおり、2021年の鈴鹿8耐は新型コロナウイルス感染症の影響で、残念ながら中止となってしまいました。

果たして、2021年の出場権は持ち越されるのでしょうか? 選手・チームの努力はもちろん、私の全車撮りも無駄になりませんように……
※2021年の8耐出場権は2022年に持ち越されることになりました。


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