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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.03.15 20:22
更新日: 2022.03.15 23:29

阿部真生騎がWebike Team NORICK YAMAHAのエースに! ST600にフル参戦し、JSB1000にもスポット参戦

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MotoGP | 阿部真生騎がWebike Team NORICK YAMAHAのエースに! ST600にフル参戦し、JSB1000にもスポット参戦

 Webike Team NORICK YAMAHAの2022年チーム体制発表会が3月14日(月)にウェビックを運営する株式会社リバークレイン横浜事業所で行われた。

 2022年シーズンは、阿部真生騎(まいき)がエースに昇格し、全日本ロードレース選手権ST600クラスにフル参戦。オートポリス2&4、鈴鹿2&4には、何とJSB1000クラスにエントリーするという。16歳になった青田魁は国際には、まだ上がらず、もう1年地方選手権で腕を磨く方針となり、筑波、もてぎに加えSUGO、鈴鹿も走り、来る全日本ロード参戦に備える。

2022全日本ロード:阿部光雄監督(Webike Team NORICK YAMAHA)
2022全日本ロード:阿部光雄監督(Webike Team NORICK YAMAHA)

 阿部監督は「2006年に典史がMotoGPチャンピオンになるライダーを育てたいと立ち上げたTeam NORICKも、創生期のメンバーである野左根航汰がスーパーバイク世界選手権(SBK)に、岡本裕生がヤマハファクトリー入りするなど、ライダーが巣立っていっています」と語った。

「阿部恵斗は、長年応援してくださっている株式会社リバークレイン信濃社長との取り決めで全日本ロードを3年経験したものは、卒業が基本でしたが、昨年は1年延長しました。後半戦では、ポールポジションを獲得、2度表彰台を獲得しランキング5位となり、今年は卒業して他のチームで頑張ってもらいます」

2022全日本ロード:阿部真生騎(Webike Team NORICK YAMAHA)
2022全日本ロード:阿部真生騎(Webike Team NORICK YAMAHA)

「真生騎は、昨年に比べ成長してきていますが、まだまだ経験も不足しています。今シーズンは、さらなる成長を信じて全日本ロードST600クラスにフル参戦。ST600の開催のない、オートポリス2&4、鈴鹿2&4には、JSB1000クラスにスポット参戦します」

「レース経験が浅く若いふたりのライダーですが伸びしろは無限大です。弱小チームですが、リバークレインを始め、応援していただいている皆さんに感謝しております。コロナ禍ですが、レース開幕は刻一刻と近づいています。難関もありますが、チームスタッフ一同全力でチャンピオンを目指します!」

2022全日本ロード:阿部真生騎(Webike Team NORICK YAMAHA)が駆るヤマハYZF-R1
2022全日本ロード:阿部真生騎(Webike Team NORICK YAMAHA)が駆るヤマハYZF-R1

 真生騎が乗るヤマハYZF-R1は同チームを卒業したケミン・クボのトレーニング用に用意してあったが、コロナ禍のため来日が難しくなっていた。そこで真生騎のスキルアップのために乗せてみたところ、まずまずの走りをしたことと、開幕戦から第4戦SUGOまでST600は、レーススケジュールが空いてしまうこともあり、2&4レースに参戦することを決めたという。オートポリス、岡山ではレース経験がないため、九州選手権開幕戦にはJSB1000クラスとST600クラスにダブルエントリーしている。

株式会社リバークレイン信濃孝喜社長
株式会社リバークレイン信濃孝喜社長

 そして2010年からTeam NORICKを強力にバックアップしている株式会社リバークレインの信濃孝喜代表取締役社長は以下のように語った。

「2010年から応援し始め13年目になりました。阿部光雄監督の情熱に動かされ、若いライダーが着実に育ち、実ってきた12年だったと思います。野左根航汰選手、岡本裕生選手、そしてケミン・クボ選手もMotoGPロードレース世界選手権Moto2クラスにフル参戦するなど、若いライダーを輩出できています。これも阿部監督のトレーニングが正しかったということだと思います。今年走るふたりも可能性のある若いライダーなので、世界に羽ばたいていって欲しいですね」

 さらに全日本ロードレース選手権、レース業界全体を盛り上げることにも着手する。

「ウェビックとしても全日本ロードレース選手権を盛り上げたいと思っています。今年は、YouTubeでライブ配信しているモトバトルをサポートします。全日本ロードの視聴者向けに、ユーザー参加型のデジタルコンテンツを行う予定です。コロナ明けを見据えてデジタルフォーメーションを提案し、レース業界全体を盛り上げていきたいですね」

2022全日本ロード:阿部真生騎(Webike Team NORICK YAMAHA)
2022全日本ロード:阿部真生騎(Webike Team NORICK YAMAHA)

 そして阿部真生騎は、全日本ロードST600クラスに初めてフルエントリー。JSB1000クラスにもスポット参戦することになった。

「このシーズンオフには、1000ccの練習も組み込み、バイクの扱いにも慣れてきました。普段トレーニングしていることを、しっかりいかせれば、勝てる可能性はあると思っています。今シーズンは、早めに表彰台を実現して、チャンピオン争いができればいいですね。1000ccは電子制御があったり、スリックタイヤであったり難しい部分もありますが、徐々に慣れて来たのでST600にプラスになるようにしたいですね。あくまでもST600がメインなので、JSB1000は転ばないように他の選手の走りを見て学びたいです」と真生騎。

青田魁(Webike Team NORICK YAMAHA)
青田魁(Webike Team NORICK YAMAHA)

 チームノリックで6年目を迎える青田は「今シーズンも恵まれた環境で走れることをチーム、ウェビックを始め、応援してくださっている皆さんに感謝いたします。去年からST600に乗り始め、筑波の最終戦では59秒台に入れることができ2位に入れました。だんだん仕上がって来ていたのですが、2月の練習で開けっぷりがよすぎて転倒し、右手の甲を骨折してしまいました。そのため筑波の開幕戦に出場できず申し訳ありませんでした。昨日(13日)もてぎを走ってきました。まだ握力は戻っていませんが、今週末のもてロー開幕戦に出場し、表彰台に上がれる様に頑張ります」とコメント。自ら“開けっぷりがよすぎる”と言うところが、おもしろい。まだ握力が回復していない状態だが、一刻も早い復帰を望んだ。

 阿部恵斗が卒業し、阿部監督の孫である真生騎がエースライダーに昇格したWebike Team NORICK YAMAHA。いくらノリックの息子とはいえ、まだバイクに乗り始めてから4年半にも満たないのも事実。ここまで驚異的な早さで駆け上ってき真生騎が、さらに成長した姿を2022年シーズンは見せてくれそうだ。

2022全日本ロード:Webike Team NORICK YAMAHA
2022全日本ロード:Webike Team NORICK YAMAHA


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