4月2日(土)・3日(日)に栃木県・モビリティリゾートもてぎで開幕する全日本ロードレース選手権の事前合同テストが、3月23日(水)より当地で始まった。前日の搬入日は雪に見舞われ、天気は回復したものの、グラベルには雪が残っているコンディション。路面も濡れていたため45分間ディレイとなり、9時45分から1回目のセッションが始まった。
路面状況を見ながら、徐々にコースイン。ゼッケン1をつけた中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)もコースに出て行くが、エンジントラブルが発生してしまい、すぐにピットイン。オイルが出たため赤旗が提示される。中須賀は、2本目でもペースを上げて行ったところで、セカンドアンダーブリッジ後の左高速コーナーで転倒。幸い怪我はなく、3本目に修復したマシンの確認を行い1分49秒599をマークして初日トップとなった。
「気温が低く、ところどころで水が湧いていて路面コンディションは、よくなかったですね。初日は、確認程度しかできませんでしたが、怪我がなくてよかったです。大事なのはレースなので、2日も気をつけて走ってテストを無事に終えたいですね」と中須賀。
2番手はYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINの新体制となった渡辺一樹が1分49秒672で続いた。
「3本目の最後は、特に寒かったのですが、僕のトレーニングのために走らせてもらいました。このコンディションなので、まだ正確に評価できないのですが、スプリントレースを戦うために、やりたいと思っていることは、あるので、新チーム体制でいい方向に持っていきたいですね」と渡辺。
ST1000クラスでは、高橋裕紀(JAPAN POST Honda Dream TP)が2本目に1分51秒061をマークしてトップ。2番手に渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)が1分51秒421、3番手に1分51秒570の前田恵助(Team GYTR)と続いた。前田は、Team GYTRからスポット参戦となる。
ST600クラスは、荒川晃大(MOTOBUM HONDA)が常にセッションをリードする接触的な走りを見せ、セッション終盤には1分53秒254と非公式ながらコースレコードを更新。コンディションが決してよくない中での、このタイムは圧巻だ。
「もてぎのレースは、なかなかいい波に乗れていないのですが、今年は、スポーツ走行、地方選手権と走らせていただき、いい流れに乗っていると思います。今シーズンは、常にトップにいられるように強い走りを見せたいと思っています」と強気のコメントの荒川。
2番手に1分54秒164の小山知良(JAPAN POST Honda Dream TP)、3番手に1分54秒431の菅原陸(HokenSyokunin GBSRacing YAMAHA)、4番手に1分54秒472の羽田太河(TN45withMotoUPRacing)、5番手に1分54秒547の芳賀涼大(NITRORACING41yamaha)、6番手に1分54秒569の阿部恵斗(Nitroracing51Yamaha)と僅差で続いた。
全日本ロードレース選手権 もてぎ公開テスト1日目のタイム結果は以下の通り。