毎年、全日本ロードレース選手権をまわり、シャッターを切り続けるカメラマン「Nob.I」がお届けする『カメラマンから見た全日本ロード』。2022年第1回目は4月2~3日に開催された第1戦モビリティリゾートもてぎです。
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皆様、シーズンオフはいかがお過ごしでしたでしょうか?
2021年シーズンのブログが思いのほか好評だったようで、今シーズンも執筆(仮)となりました。皆様、ご拝読いただきまして、ありがとうございます。
せっかくなので、2022年シーズンは2021年とは少々異なった視点でお送りできればと思います。
2022年の開幕戦はツインリンクもてぎ改め、「モビリティリゾートもてぎ」。
(プレスリリースより抜粋)
人と自然とモビリティがこれまで以上に共生するテーマを表す施設名称として、事業所名を「モビリティリゾートもてぎ」といたしました。
変更作業は「間違い探しのようでした」と、ホンダモビリティランドの広報。感動すら覚えます。
さて、開幕戦と言えば、恒例の全車撮りです。今年も撮りました、一生懸命。
そのギャラリーはこちら
【ギャラリー】2022全日本ロード第1戦もてぎ JSB1000 選手一覧
【ギャラリー】2022全日本ロード第1戦もてぎ ST1000 選手一覧
もしかして……昨年は何処にも使用されていなかったのでしょうか(涙)
ゼッケンもリセットされ、2021年のランキング順に振り直し。
JSB1000は出走台数が少なく、選手も昨年と入れ替えが少ないので、ある程度覚えられましたが……
ST1000とST600の年間エントリー数と入れ替え状況……無理です。シリーズ中盤まで、撮りながら覚えることにしましょう。
今年の注目は、JSB1000に復帰した渡辺一樹選手(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)。
その所属チーム、YOSHIMURA SUZUKI RIDEWINの監督は、全日本ロードーレース引退を表明した、加賀山就臣氏。
引退セレモニーの詳細は編集部にお任せし、私は過去の写真でその走りを振り返ります。
日曜日、JSB1000の(個人的な)主役は、ずっと注目していた岡本裕生選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)。
2021年シーズンのブログも触れましたが、地方戦のころから注目しており、2022年開幕にあたって、レース前にこっそりと意気込みをうかがいました!
Q:YAMAHA FACTORY RACING TEAMへの移籍について
A:レーサーとしては最高のチームであり、レースに集中できる環境に感謝しています。
Q:JSB1000とST1000の違いは?
A:バイクは同じYZF-R1であり、JSB1000はST1000よりもバイクの絶対的な性能が上がるため、もっと楽に走れると思っていました。しかし、実際はその逆で、ST1000と比べてライダー側で行うことが多く、乗りこなすのが難しいです。特に、タイヤが最も大きな違いです。
※ST1000はダンロップのワンメイクで、JSB1000ではYAMAHA FACTORY RACING TEAMはブリヂストンと契約。
Q:2022年の目標は?
A:トップ争いに加わることです。最終戦までに表彰台に上がれるよう頑張ります。
レース1では5位となりましたが、レース2の難しいウェットコンディションを活かして、チームメイトであり、先輩の中須賀克行選手とトップ争い。
その後、中須賀克行選手がトップを奪取し、2位でのチェッカーとなりましが、開幕戦から観衆を沸かせました。
クラススイッチ後の初の開幕戦からルーキーがトップ争いを演じるドラマがありました。
すでに目標クリア!……さて、次の目標は???
その善戦を祝し、地方選手権時代の写真を掲載します。
注目の若手ですが、中須賀克行選手は全力でその躍進を阻止してください。それを乗り越えてこそ、真のトップライダーです。
ところで、この週末は4月とは思えない寒さ。
その上、日曜日は雨が降り出す始末……寒い。
JSB1000は雨でスタートディレイになり再開されるまでひたすら待ちます……寒い。コース上に出てしまうと、何が起こっているのか状況を知るのが難しく、不安になります……寒い。
選手ほどではありませんが、カメラマンも過酷です。
ST1000ではこの難しい天候で、昨年同様にタイヤ選択が明暗を分けました。
1周目から1度もトップを譲ることなくチェッカーを受けた渡辺一馬選手(Astemo Honda Dream SI Racing)でしたが、グリッド上での作業違反により30秒加算され、6位となりました。
2021年とは少々雰囲気を変えてみましたが、いかがでしたでしょうか?
開幕戦からドラマが生まれた、全日本ロードレース2022年シーズンはまだ始まったばかり。紙面の関係で話題を絞りましたが、書き足りない…連載お願いします!
次戦は鈴鹿2&4はスーパーフォーミュラの走りも楽しめますので、ぜひ鈴鹿サーキットまでご来場ください。