6月26日、2022年MotoGP第11戦オランダGP MotoGPクラスの決勝がオランダのTT・サーキット・アッセンで行われ、中上貴晶（LCRホンダ・イデミツ）は12位で終えた。
午前は青空が広がるも、午後2時にスタートした決勝レースは雲が多く、気温22度、路面温度29度まで低下した。ドライコンディションでスタートしたが、レース後半には雨が降り始め、レッドクロスのフラッグが振られ、同時にホワイトフラッグの提示がされる展開となり、まさにダッチウェザーと呼ばれる不安定な天候に左右される日となった。
迎えた決勝、中上はフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択し、好スタートを切ってオープニングラップで8番手にポジションを上げた。5周目には3番手を走行していたファビオ・クアルタラロ（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）が転倒し、2番手のアレイシ・エスパルガロ（アプリリア・レーシング）に接触してコースアウトするアクシデントがあり、これにより中上は6番手に浮上する。
その後、ジャック・ミラー（ドゥカティ・レノボ・チーム）に交わされた後は7番手を走行していたが、レース後半に入った16周目にトラックリミットの違反でロングラップ・ペナルティーを科せられ、中上は11番手にポジションを落とす。終盤にはエネア・バスティアニーニ（グレシーニ・レーシングMotoGP）にも交わされた後、追い上げに苦戦しそのまま12位でチェッカーを受けた。
第9戦カタルーニャGP、第10戦ドイツGPの2戦連続で転倒リタイアが続いていた中上は12位で完走を果たしたが、ランキング16位で前半戦を締めくくった。約1カ月のサマーブレイクを挟んだ後、8月5〜7日に第12戦イギリスGPが開催される。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶（決勝：12位）
「とても厳しいレースでした。いいスタートを切ることができて、1周目ではいくつかポジションを上げることができました。レース序盤はいいラップタイムを刻むことができて、ブラッド・ビンダーの後ろで自信のある走りができました。安定したラップタイムを刻んでいましたが残念ながらグリーンの部分に何度か載ってしまい、ロングラップペナルティーを科せられました。いくつかポジションを下げてしまったあとは、追い上げるのがとても難しかったです」
「結果的に12位でフィニッシュしました。思っていたような結果ではありませんが、レースはとてもポジティブでした。自己ベストもマークすることができてよかったです。チームに感謝したいです。いつも一生懸命取り組んでくれました。これから夏休みに入るので、できる限り回復し、シーズン後半へ向けて準備を整えたいです」
