6月26日、MotoGP第11戦オランダGPの決勝レースがTT・サーキット・アッセンで行われ、ドゥカティ・レノボ・チームのフランセスコ・バニャイアが今季3勝目を飾り、ジャック・ミラーは6位でフィニッシュした。
6番グリッドからスタートしたミラーは、スタート後にポジションアップに成功したが、その後ロングラップ・ペナルティを消化して10番手でレースに復帰。再び素晴らしいペースで走行を続け、4番手に浮上。残り2周で3番手を走行中のマーベリック・ビニャーレス（アプリリア・レーシング）にアタックを仕掛けたがオーバーテイクには至らず、最終的にはアレイシ・エスパルガロ（アプリリア・レーシング）とブラッド・ビンダー（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）に先行を許し、6位でフィニッシュした。
オールタイムラップ・レコードを更新してポールポジションを獲得したバニャイアは、好スタートを切ると、オープニングラップから最終ラップまでトップポジションを譲ることなく、フィニッシュラインを通過した。2位にはマルコ・べゼッチ（ムーニーVR46レーシング・チーム）が最高峰クラス初の表彰台を獲得し、ドゥカティが1−2フィニッシュを達成した。
第11戦終了時点で、バニャイアはライダーズランキング4位に浮上。ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）との差は66ポイントとなった。合計91ポイントを獲得したミラーは、7位をキープしている。ドゥカティはコンストラクターズランキングでヤマハを74ポイントリードしてトップを維持。チームランキングではドゥカティ・レノボ・チームが3位に浮上した。
■ドゥカティ・レノボ・チーム
フランセスコ・バニャイア（決勝：優勝）
「今週末、特に今日のレースは本当に楽しむことができた。特別なレースだったが、これで高いモチベーションを保った状態で夏休みを過ごすことができるよ。ドゥカティがアッセンで最後に優勝したのが2008年のストーナーだったから、長い年月を経て、このサーキットでデスモセディチGPを再び勝利に導くことができて嬉しいよ」
「友人でアカデミーのライダーでもあるマルコ・べゼッチが2位に入ったことにも満足しているんだ。彼と一緒に表彰台に登壇できたことは素晴らしい。これからはリラックスして過ごし、さらに戦闘力を高めて8月にサーキットに戻ってきたい」
■ジャック・ミラー（決勝：6位）
「ロングラップ・ペナルティを課されたのが痛かった。週末はペースが良かったから、レースでも良い走りを見せることができたが、先頭グループからはかなり遅れを取ってしまって、思い通りにポジションアップすることが簡単ではなかった。それでも諦めずに最後までプッシュした」
「最後のラップでアタックを試みたが、リヤのグリップを失い、ライバルに追いつかれてしまった。全体的には良いレースだったと思うから満足しているよ。気持ちを切り替えて前向きに頑張りたい。これから夏休みに入るから最近の良いフィーリングを維持して、チャンピオンシップの後半戦に臨みたい」
